(2)材料を集める ①キーワードからの連想



課題文の読解を終え、設問の要求の再確認が済んだら、今度は材料集めだ。

では、いったいどのような材料を集めればいいのか、わかっているかな?


もちろん、課題文や設問の内容によって、答案に必要な材料は変わってくるけれど、ここでは、一般的な社会問題について論じる場合を、3つの段階に分けて考えていこう。
 
まずは課題文の内容の整理から。

設問の中にあるキーワードか、課題文の話題の中心からスタートして、課題文の中で指摘されている問題を整理してみよう。

筆者が何に注目し、何をどのような理由で評価したり批判したりしているのか、あるいは何について考えてみることを求めているのかを、箇条書きで書いておこう。


ただし、筆者が述べていることをなぞるだけでは意味がないので、あくまでこれは出発点。

答案では軽く触れる程度にとどめ、課題文の要旨に字数を割き過ぎないようにしよう。



次は、そこからの連想

課題文から書き出したキーワードから連想されるものごとを、箇条書きで次々に書き出していこう。


のんびり考える暇はないよ。

材料集めは瞬発力勝負だ。

何時間もかけてじっくり考えるのではなく、わずか数分間で主張をひねり出さなければいけない。

どれだけ多くのことを連想できるかも大事だけれど、具体例ばかり連想するというのではなく、問題の背景だの、問題の影響だの、問題点の改善策だのと、なるべく多くの要素を思い浮かべることが必要だ。


あらかじめ知識を仕込んであった分野であれば、ただの連想だけでもかなりの材料が集まる。

しかし、課題文からすぐに思いつくような材料だけでなんとかなるということはめったにない。

論点になりそうなものが見つからなかったり、論点にしたいものはあるのに、どうやって議論に深みを持たせればよいのかわからなかったりするものだね。


実は、本格的な材料集めはここから。

論点にすべき問題点がわかっている場合はそこに絞って考えていけばよいけれど、どこを掘り下げてよいのかわからないときには、第6章で紹介する3つのアプローチを試してみよう。