健康寿命を延ばすヒント(リンパ球で免疫力をアップする生き方)新刊紹介
日本人の男女の平均寿命は、81.41歳/87.45歳
日本人の男女の健康寿命は、72.68歳/75.38歳
平均寿命と健康寿命の差は、 8.73歳/12.07歳
(いずれも2019年度、厚生労働省)
ちなみに、健康寿命とは「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」ですので、人生の最後に日常生活が制限される期間が男性9年、女性12年あることになります。
既に世の中には、健康法についていろいろな情報があふれていますが、どれがいいのかを選ぶのは大変です。
なぜなら効果を実感できるかどうか、微妙な方法が多いためであり、また、人によって効果が違うからです(誰でも実感できる方法があれば皆それをやって死ぬまで健康でいられるはずで、実感しにくいから多くの方法があるとも言えます)
では、その時、どこで効果を測るのか?
谷口一則氏は、大阪でクリニックをされている街の開業医ですが、元々はアメリカや日本で外科医をされていた優秀な医師でマルチな才人です。
多くの患者さんを診て、病が直る人、高齢でも元気な人に共通するものは何かを見つめてこられました。免疫力の高い人の特徴とも言えるでしょう。
その結果、元気度(健康度、免疫力)は、人間のリンパ球数で測定できることがわかりました。(人間ドックなど血液検査したことのある方は、ちゃんと数字が計算できます)
結論から言えば、リンパ球数が1㎜³(1㎜の立方体体積)中、2,000個以上あること
そして、ありがたいことに、これまで不規則な生活をしてきた(もしくは強いられてきた)人間でも、遅くはない、今からでも、リンパ球を増やす方法はあるそうです。
そういう状態にするための習慣として様々な方法が紹介されていて(できるものから始めることができる、簡単なものからでよい)、実際のリンパ球数の増加データも確認できます。
既にやっている項目はますます続ければよいし、そうでない項目は関心が持てるものからやって、次回の健康診断の結果を見ながら自分にとっての効果確認するのがお勧めです(私はそうします)
各方法の詳細は本に譲りますが、列挙されている15のポイントは次の通りです。ご関心のある方は是非ご一読下さい。
①生活習慣を変える
②食事を見直す
③腸内環境を整える
④適度な運動をする(身体を動かす)
⑤ストレスをためない生き方をする
⑥好きなことをする
⑦体温を上げる(入浴、中医薬)
⑧薬に頼りすぎない(適度にサプリを飲む)
⑨質の高い睡眠をとる
⑩腹式呼吸を心掛ける(瞑想、気功、歌)
⑪いい本を読む
⑫メンターを持つ
⑬芸術に触れる(絵画、建築、音楽、映画)
⑭友人や仲間を作る(つながりを持つ)
⑮笑う
実は本書の中には、旅に出る、食べない(16時間断食)、など更なるヒントも詰まっています、最後まで楽しく読めて勉強になる一冊です。
谷口一則著
「なぜ、あのおっちゃんはいつも元気なのか」
自由国民社 1,540円(税込)
(追加:リンパ球の説明)
人の免疫システムの中心的な役割を果たしている白血球の95%は、顆粒球とリンパ球で占められ、残りがマクロファージ。
顆粒球は、細菌や細胞の死骸などサイズの大きい異物を食べて処理、リンパ球はウイルスや微小な異物、がん細胞を処理する。
今日只今(コンニチタダイマ)、正受老人
江戸時代の名僧で臨済宗中興の祖とされている白隠慧鶴(はくいん えかく、1686年-1769年、諡は神機独妙禅師、正宗国師。)の名前は聞いたことのある方もおられると思います。隻手の声というよく知られた禅の公案の創り手でもあり、その悟りと教えの素晴らしさに多くの禅の雲水が参集、同時に請われて全国に教えを伝えました。また、夜船閑話や坐禅和讃などの著作も残っており、内観の法などの禅病からの回復方法(一般にも応用できる健康法)を世に伝え残したことでも知られています。
そして、その師である正受老人(しょうじゅろうじん、信州飯山の正受庵という庵に住していた通名、僧名は、道鏡慧端)は、世に知られることのない名僧でした。あの真田幸村の兄、松代藩主真田伊豆守信之とその側室の子供として生を受けましたが、生まれる前から飯山藩に預けられ、飯山藩主の庶子として育ちました。(この間どのような事情があったのかは不明です)武芸に秀でたものの、出家を10代より考えはじめ、19歳で出家。雲水として各地で修行を積み、35歳くらいに故郷飯山に戻り、小さな庵で一人で修行を続け、その心鏡を磨いたと伝わっています。生涯、富や名聞を求めず、清貧を貫きました。寺を寄進したいという申し出には、領民の財を奪うことは自分の欲するところではないと断ってもいます。
そして、弟子の白隠がその名利を求めぬ姿勢を受け継ぎ貫いたことで、その師である正受老人もその言説がこの世に残ることとなりました。
今回のタイトルの「今日只今(コンニチタダイマ)」は、正受老人の「一日暮らし」という村人への教えの中の言葉です。
その原文のところは、「一大事と申すは、今日只今の心也。それをおろそかにして翌日あることなし。総ての人に.遠き事を思ひて謀ることあれども、覿面(てきめん)の今を失うに心づかず。」となっています。(現代語にすれば、「人生で一番大切なことは、今日ただいま、今ここ、の自らの心なのだ。それをおろそかにした翌日などないのだ。人間は、先々のことを思い予定を考えることに心を使うものだが、目の前の今ここの時間を失っていることに気づかない」という感じでしょうか)
禅の修行は、それこそ何年何十年と続く、傍から見れば単調な日々の繰り返しです。それを自分の心を統御して日々集中しなければなりません。
その時に、「先は長いのだから、今日くらいは軽くてもいいや」と考えるのと、「今日一日が勝負」を考えるのでは、長い間の蓄積が全然違ってきます。長い間だからこそ、大きな違いになるのは私たちの日常、仕事でも家庭生活でも同じです。
「目の前の一日が人生のすべてと思い、今日一日をこれまでの人生経験すべてを傾けて最善を尽くす」それが大事だ、そういう心掛けをもって生きよ、と諭されたのが、この「今日只今」だというわけです。
今日一日をそういう一日にできるよう心掛けたいものです。
「ありがとう」の効用
仕事の関係で20カ国以上の国の方と交流させていただく機会を得ましたが、どこの国でもありがとうの言葉がとても役に立ちました。
特に、自分の周囲の人への感謝は、家庭でも社会でもとても大切です。
感謝すればするほど相手にすれば自分のやっていることへの自信や誇りが生まれますし、相手の成長の土台となる自己肯定感が育ちます。
すると笑顔が出てきます。信頼関係が強まり、その結果として、少々のストレスにも耐えられる忍耐力と責任感が生まれます。
つまり、感謝は人格そのもの、人から評価される美点を持った人柄を育てるのです。
そして、人間は、自分へ感謝してくれた人へ感謝を返したい、その人を自然と助けたいという気持ちが出てきます。それが本人の成長につながることも間違いありません。
そうした意味で、ありがとうの言葉には、お互いに成長を続けながらサポートし合える好循環が生まれやすい関係性をつくる効用もあるわけです。
もう一つ、自分自身へのありがとうも大切です。
決して自分を甘やかすというのではなく、頑張っている自分の肉体や心に対して、その働きを感謝する意識を持てば、疲れも解消しやすくなるだけでなく、自分のやっていることへの自信にもつながります。これは是非実践して実感を感じてほしいところです。
その意味で、自分への感謝は自分の回復力(免疫力)や自己肯定感にも好影響を与えるわけです。
ありがとうから生まれる自他を受け入れる感情は、お互いのモチベーションアップにつながり、行動量が増え、結果、アウトプットも増えるサイクルの出発点であり、終着点でもあるわけです。
できるだけ多くのありがとうを見つける日々を過ごしたいものです。