ごはん、お吸い物(しいたけ・卵・ねぎ)、かぶのぬか漬け、冷奴(大葉・ねぎ)、かさご
「ご飯をおわんに盛り付ける」こと、何と言ってる?→実は“出身地がバレそう”なほど地域差がすごかった
ご飯を炊飯器からおわん(茶碗)に移し替えることを、あなたは普段どのように表現しますか? 「盛る」「よそう」と表現すればほとんどの地域で通じますが、実は地域によっては少し変わった言い方もあるようです。
「みそ汁なら言うけど…」
ご飯をおわんに盛り付ける動作について、関東を中心に北海道まで広く使われているのが「よそう」という言葉。「よそう」は「身だしなみを整える」意味の「装う(よそおう)」と同じ語源とされており、「食べ物を器に整えて用意する」という意味合いで使われてきたようです。
一方、秋田県や青森県といった東北地方や北海道のほか、基本的に多くの地方で通じる表現が「盛る」。こちらはご飯をおわんに移し替える際に、山のような形にすることから生まれたといわれていますが、実際に「盛る」を使っている人はそこまで多くない模様。
ちなみに、北関東エリアでは「よそる」と表現することもあるようです。これは「よそう」と「盛る」が混ぜ合わさってできた言葉だと考えられています。
九州や四国、中国地方へと進むと、「つぐ」という表現が登場します。「つぐ」は「水をつぐ」などの表現でも使うため、言葉としては特殊な単語ではないですよね。しかし、SNS上では「ご飯をつぐ? みそ汁ならつぐって言うけど…」「関東の感覚だと、ご飯は“よそう”、スープは“つぐ”かな?」など、あくまで「つぐ=液体のみに対して使う表現」だと考える人が多いようで、戸惑う声も上がっていました。
一方で、九州や四国、中国地方の人からは「ご飯も“つぐ”でしょ!」「ご飯を“つぐ”以外の表現方法が分からない」と、固体・液体という縛りがあることに納得いかないことがうかがえる声も聞かれます。
全国的に使っている人が一番多いのは「よそう」ですが、「“よそう”って何だか堅苦しい言葉だよね」「ご飯と“よそう”って言葉が合わないなぁ」などの声も。やはり皆さん、小さい頃からなじんだ言い方以外には違和感を覚えるようですね。
「ご飯をおわんに盛り付ける動作のこと、何と言ってる?」。出身地域の異なる人と、職場や学校などで話してみるのも面白そうです。オトナンサー編集部
▼旅(出張)の食の楽しみは、「違和感」にあると思っています。言葉も同じですが、それがどんどんなくなってきているのは寂しいですね。私は関東出身ですから「よそう」と言います。「盛る」を使うことはないですが、何となくわかる気がする。ただ、「つぐ」は違和感がありますね。しょう油の器は「しょう油つぎ」、ビールも「つぎ」ますからね。この記事にあるように、液体を言ってることが多いですね。言葉の「数」はその民族にとっての大事さを現わしていると思っています。「稲」、「米」、「ごはん」、「おかゆ」、そして「糞」。もしかしたら、「よそう」、「盛る」、「継ぐ」以外にもあるかもしれないですね。面白い記事です。