うどん(水沢)、みょうが、ねぎ、切り干し大根、冷やしトマト

 昨日の東京は約38度、今日は39度の予報がでています。こう暑いと、麺類が食べたくなりますね。「麺」について書きたいと思います。

 以前、長野の雑誌に書いたものを再現させていただきます。

 

ごはん三回が理想だが

 四回にわたって便のことを書いてきました。これまでに述べてきたことは、現在の食生活がどうなっているかは、ある程度、便に出ているという意味で書いてきました。きちんと便が出ているということは、体全体の健康にとって良い食生活をしている可能性が高いと思います。結局、当たり前の食事をしているかどうかが、そのまま結果として出ていると考えてもいいでしょう。最大のポイントは、きちんとごはんを食べているかどうかにかかっています。

 理想は一日三回ごはんを食べることです。お子さんなら、おやつのおにぎりを含めて、四回が理想です。それにはからだを動かす必要があります。お子さんだったら、外遊びが大切です。ただし、現代社会はそうとも言えなくなっています。軽労働、自動車社会、家電製品の普及などによって、からだを使うことが少なくなっています。このような時代ですから、ごはんが三回では重く感じるという方もいるでしょう。

 そうなると、もう一回の主食が大切になってきます。パンやパスタ、ピザ、ハンバーガーなどの「カタカナ主食」はおすすめしたくありません。これらは、稀に友人と会食の際に楽しむものと考えたほうがいいと思います。おすすめしたいのは、「ひらがな主食」です。具体的に言えば、蕎麦、うどん、そうめん、冷麦、あるいはお焼きなどです。全国レベルで見渡せば、「麺類」が多くなるのではないでしょうか。

私事で恐縮ですが、最近、『病気にならない県民食』(中径文庫)を発売しました。それを書いていて考えたことは、私たちが一日三回、白いごはんを食べられるようになってから、わずか半世紀しか経っていないということです。蕎麦や小麦、雑穀、イモ類などの歴史は非常に長いのです。そのため、調べれば調べるほど、蕎麦や小麦粉を使った「麺類」には、地方食、郷土食、県民食の「知恵」がたくさんあり、それは、今も生きていると言うことです。

長野なら、蕎麦ということになるのでしょうか。それらの「知恵」を見直してみたいと思います。