高齢者の食生活から学べることはない | 幕内秀夫の食生活日記

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「食」にかかわる諸々を綴っていきます

 ごはん、みそ汁、セロリーの煮物、かぼちゃの煮物、里芋煮、鯖の塩焼き

長生きする人は“お肉だけ”を食べていたのか? 100歳を超えても現役医師だった日野原重明先生の“本当の食生活”

川口 美喜子 によるストーリー  • 2 日

人生100年時代に突入して、1人の人が生涯に「食べる」回数は人生50年、80年時代に比べて数万回増えました。しかし、多くの人は何をどのように食べたら健康になれるか、体内で栄養はどんなふうに使われるのか、詳しく教わる機会がほとんどありません。そこで高齢者栄養ケアの第一人者が薦める“長生きできる食べ方”を『 100年栄養 』(サンマーク出版)より一部抜粋。100歳を超えても現役医師として活躍していた日野原重明先生の食生活をご紹介します。(全2回の前編/ 続き を読む)

ご長寿だった先輩が食べていたのはステーキだけではなかった

「健啖家は長生き」と聞くと私にはある方のお顔が浮かびます。

 2017年に105歳で逝去された医師の日野原重明先生のお顔です。生涯現役で医師として働き、作家として多数の著書を残されたので、ご存知の人も多いでしょう。

 生前の日野原先生というと「90歳を超えてもよくステーキを召し上がっている」「100歳を超えても食生活がほとんど変わらない」といったエピソードが繰り返し報道されていました。

 年齢を重ねても"お肉"を食べるのが健康にいいというイメージが広まったのは、日野原先生の影響だったかもしれません。そんな報道でご存知の人も多いかもしれませんね。

 しかし、日野原先生はおそらく、ステーキだけ食べていたのではありません。ごはんやパンは召し上がっても「当たり前」だから報道されなかっただけです。

タバコ日に2箱 就寝前にテキーラ カルーセル麻紀81歳 医者も止める破天荒「好きなことやってるから元気よね

 

まいどなニュース

夜をエンジョイ中(画像:カルーセル麻紀のブログより)

「焼肉食べたいなあ!」 ハイヒールの靴音と元気もりもりの声を響かせて現れたのは、御年81歳のカルーセル麻紀。10年ぶりの映画出演作『一月の声に歓びを刻め』(2月9日公開)で、“娘を亡くして以来女として生きる父親”という難しいキャラクターを全身全霊で演じた。スクリーンから飛び散る圧倒的パワーも含めて、傘寿越えとは思えぬ人だ。その元気の源を聞くと、破天荒すぎる答えが返ってきた。 【写真】タバコをくゆらす元気な81歳 ■寝る前に飲むテキーラ 「それはやっぱり好きなことをやっているからよね。15歳からこの世界に入って若い頃からいろいろとやってきました。そもそも普通の生活をしたことがない。医者からはタバコは吸うな、酒は飲むなと言われます。でもタバコは1日2箱吸うし、寝るときはテキーラを飲んでから寝る。いまだにね。ベッドの横には焼酎の一升瓶が置いてありますから」 かなりのハードライフ。それがたたってか、80歳目前に脳梗塞に襲われた。が、持ち前のパワーで回復したのだから恐れ入る。 「タバコの影響で右目はほとんど見えていません。でもいいのよ。好きなものを我慢してストレスを溜めるよりはね。好きなことをやって好きなことを言って生きる。ただそれだけです」 健康維持は一日一食のファスティングというが、昨年のブログには「銀座でシャンパン飲みまくり」「お座敷で大騒ぎ」「ドンペリ何本飲んだかわかりません」というパリピで豪快な言葉が躍る。 「一日一食のその一食に、自分の食べたいものを食べる。去年久々に大阪に遊びに行ったときはワインをガバガバ飲んでシャンパンも死ぬほど飲んだ。みんなベロベロだったけれど私だけピンピン。30年ものの響もガブガブ飲んでゲイバーに行ってホテルに帰ってまた飲んで。超楽しかった」 ■先輩・美輪明宏をリスペクト 終活という概念もいらない。 「二軒ある自宅には着物や骨董などの物凄い量の荷物があるから、私が死んだらどうなるのだろうかと思いつつも終活はしていません。逝くんだったらコロッと逝くような気がするけれど、現段階ではどうも死ぬ気が全然しないの」 そもそも簡単には逝けない理由がある。リスペクトして止まない大先輩・美輪明宏(88)の存在。その勇姿を目にすると背筋が伸びる。「まだまだ美輪さんもお元気ですから。あの方がお元気なうちは、死ぬなんてことはできませんよ」と襟を正す。 ■転生してもカルーセル麻紀 『一月の声に歓びを刻め』では洞爺湖に続く雪原をパワフルに歩いたり、狂気すれすれの一人芝居に身を投じたりする。メガフォンを取った三島有紀子監督も「俳優賞受賞も夢ではない」とかなりの手応えだ。 もちろんカルーセル自身も。「これが最後の映画出演だと思って頑張ったけれど、ここまでハードな仕事を乗り越えたんだから、もう一度できると思っています。おばあちゃん役でも何でもお待ちしてます」と前向きだ。 若かりし頃は、太く短く50歳までには死ぬだろうと思っていた人生。今ではそれに30年も加わり、傘寿も過ぎた。「こんなに長生きするなんて私自身ビックリ」と驚きながら「好き勝手我儘に生きる私のことを大嫌いだと思う人もいるだろうけれど、そんなの関係ない。私は私。私の人生、私は大好きだから。生まれ変わってもまた自分になりたいです」 本当の元気の源は、この心構えにこそある。 (まいどなニュース特約・石井 隼人)

▼先日、女子マラソンで日本新記録がでたというニュースがありました。優勝した選手に「40キロからどのように走ったのですか?」、と聞いたのと、高齢者、長寿者の食生活の話は同じですね。むしろ聞くなら、「40キロまでどうやって走ってきたのですか?」と聞くべきなんです。たぶん?日野原先生もカルセール麻紀さんも、体を作り上げた幼児期、少年期、青年期の食生活は、時代から考えて同じようなものだったと思いますね。だいたい、日野原先生は、ステーキを年間に何回食べていたのか?好きだったと、食べていたのかはまったく違います。

 長寿者、高齢者の「現在」の食生活を質問したら、色々だと思いますね。カルセール麻紀さんのような人もいてもおかしくない。学べることがあるとしたら、幼少期、せいぜい青年期まで何を食べていたのかを聞くべきです。それと共通することがあるとしたら、「長生きしたい」などと考えた人はいないだろうと思いますね。