ごはん、みそ汁、梅干し、かぼちゃの煮物、ほうれん草の胡麻和え、鯖

用意していた非常食は役に立たなかった…能登半島地震・被災者に聞く避難時の食生活

クックパッドニュース の意見 • 1 日

2024年、元旦に起きた能登半島地震。石川県能登地方を震源とする震度7の地震は、新しい1年がスタートしたばかりの私たちに大きな衝撃を与えました。今回は、石川県七尾市在住のクックパッドアンバサダー「悠美姉さん」こと柿島悠美さんに、当日のお話や現在の避難生活についてお話を聞きました。・・・・・・・・・・・・

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――支援物資の中で食事もまかなえていますか?

水が出ないため、水なしで食べられる支援物資が多いです。特におかゆや五目飯などごはん系のものが多いですね。温めなくても食べられるものや、5年保存がきくものなどいろいろな種類があります。

――実際に召し上がってみてどうでしたか?

災害時は、食べられること自体がありがたいことだとは思うのですが、子どもは苦手だったようで完食はできませんでした。 昨年、地元の食品企業の防災食アンバサダーとして防災について学びました。その時に「災害が起きたら、3日間は自分たちの家にあるものを使って食事をしよう。被災している時だからこそ、おいしいものを食べよう」というテーマで非常食として作られたおでんを食べました。それがすごくおいしかったんです。でも、避難所で配られたものは、「おいしい」と感じられるものではなかったので、実際に被災しないとわからないことがあるなと感じました。

――実際に避難生活で非常食を食べて感じたことは?

やはり、こんなときだからこそ、「おいしい!」と思えるものを食べさせてあげたいし、食べたいです。子どもが好きな味のものや、お年寄りには味つけが薄いものがあったら良いなと感じました。今はまだ水が出ないので難しいですが、水が使えるようになったら非常食のアレンジなども考えていきたいなと思っています。

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――今現在の食事に関しての悩みはやはり水が使えないことですか?

そうですね。我が家は、食べることには困ってはいませんが、洗い物ができないのが困ります。ママ友が、「子どもたちからカレーが食べたいと言われた」と言っていました。普段でも洗い物が大変なカレーを、今の生活で食べさせてあげるのは難しいよねと話していました。

あとは、栄養バランスの偏りも気になります。お肉や魚、生の野菜も手に入りますが、切った後に包丁やまな板を洗わないといけなかったり、野菜くずなどゴミが出たりすることを考えると、買うことをためらってしまいます。 水が使えない中で、便利な非常食はたくさんありますが、洗い物や栄養面での心配は今後さらに出てきそうです。・・・・・・・・・・・・

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用意していた非常食は役に立たなかった…能登半島地震・被災者に聞く避難時の食生活 (msn.com)

▼能登半島地震、被災されている方は、大雪と寒さで大変だと思いますね。今の状況を考えると、連合赤軍のあさま山荘事件を思い出します。若い方は知らないかもしれないですね。逃亡していた連合赤軍が、あさま山荘に人質をとり、立て籠った事件です。

雪の中、人質を救出するために警察(機動隊?)人たちの姿がテレビに映ったのです。その際、カップ麺を食べていました。猛烈な寒さの中ですから、温かいカップ麺はうまいだろうな?と思いましたね。その映像から、日本中の人がカップ麺の存在を知ったと言われています。平時にカップ麺は勧めたくありませんが、能登の人たちは「温かい」ものを食べたいでしょうね。

 以下は。高松市で講演をした際に会場に「非常食の見本」として並べられていたものを撮影したものです。

 「非常食」は言わば一時しのぎのものです。生きるためには、何を優先しなければならないか?食生活情報過食症の時代ですが、「水と炭水化物」が最も大事だと言うことを教えてくれているように思いますね。炭水化物の中でも「でんぷん」が最も大事。一時しのぎなら、「砂糖」もあり得る。肉や魚、野菜類もしょせん、水と炭水化物で空腹を満たしてこそのもの。

 どこで食べたのでしょうか?東北だったような?駅弁ですが、弁当箱の下に伸びているひもを引っ張ると、弁当が温まるというものでした。あれを応用して、火がなくても温かくなる、「味噌カップ粥」などあったらいいな――と思いましたね。