ごはん、味噌汁、ぬか漬け(大根・にんじん)、もずく酢、ピーマンの卵焼き、ポテトサラダ

 

 今年もたくさんのピーマンがとれたので大量に入れた卵焼きです。今年はにがうりは作りませんでしたが、好き嫌いの多い野菜は虫たちも同じですね。だから農薬もいらず、作りやすいですね。

長野の雑誌に連載している原稿です。

「緑」は未成熟の色 

 知人から珍しいトマトをいただきました。両方食べてみましたが、やはり赤いトマトのほうが美味しいと思いました。でも、目をつぶって渡されたトマトを食べてみるとどちらのトマトかわかりませんでした。

 あらためて、色の影響が小さくないことを知らされる思いがしました。時々、スーパーで緑色のバナナを見かけることがあります。そこには、「数日置いてから食べてください」と書いてあります。でも、そんな注意書きなどなくても食べる人はいないと思います。

たぶん、お子さんが緑色の野菜を好まないのは、この感覚なのでしょう。トマトやバナナに限らず、イチゴやみかんだって、緑色のうちは食べられません。多くの植物が、緑色のうちは未成熟です。完熟して赤や黄色になって食べ頃になります。未成熟なうちは美味しくないだけではなく、「毒」を含んでいることもあります。未成熟なうちに食べられてしまうと、次の世代を残すことができません。そのため、食べられないように「毒」を含んでいると言う説もあります。

ピーマンやニガウリの苦味などはまさにそれです。子どもがそれらの野菜を好まないのは賢明な選択です。私の先輩に、皆様ご存知の「茶臼山動物園」の元園長がいます。聞いてみると、ピーマンを食べる動物はいないだろうと言います。

そのように考えると、ピーマンを食べない子どもが問題なのではなく、それを喜んで食べる大人のほうが特殊だと考えたほうがいいようですね。