パン給食の危険性 | 幕内秀夫の食生活日記

幕内秀夫の食生活日記

「食」にかかわる諸々を綴っていきます



 ごはん(玄米・紫米・ゴマ塩)、味噌汁、大根のぬか漬け、カリフラワーの梅和え、ごぼうの練りごま和え、ヒジキの煮物


安い輸入小麦粉を使う子供たちの給食パンは汚染されている

 ポストハーベスト農薬を使って輸入される米国産の作物で、小麦は最も危険といわれる。なにしろ、農薬がついた殻を割って、ふすま(表皮)と胚乳に分けて粉にするから、殻に付着した農薬が小麦粉に混入する。それに、コメのように炊く前に洗うわけではないからそのまま口に入る。

 この小麦粉を使ったパンを毎日食べていると、当然、体はポストハーベスト農薬に汚染される。もちろん体の代謝によって農薬は排出されるが、パン好きの人は毎日食べるだろうし、お菓子を食べない子供はいないだろうから、結局、体の中を常に農薬が循環している状態になりかねない。

 とくに問題は、給食のパンに使われる安い小麦粉だ。同じ小麦の胚乳でも、中心部分に近いほどタンパク質が少なく乳白色に近い。だからこの部分は特等、つまり上質の小麦粉になる。外側の殻に近づくほど1等、2等と等級が落ちて値段も安くなる。給食用のパンに使われるのはもちろん安い外側。外皮に近ければ農薬も混ざりやすく、それだけ危険性もアップする。

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/268379

▼個人の好みでパンを食べることをとやかく言う気はない。ただし、学校給食は「子どもの健全な成長のために実施しなければならない」という決まりがある。パン給食は止めるべきだ。あるいは稀な「ハレの日」程度にするべきだ。と運動を始めて約20年になる。お陰様で、週5回のうち「米飯給食」は週に3.5回までになった。今や米飯が週4.5回以上の小中学校は、3624校(12.3%)になった。週に4.5回と言うのは、パンやパスタ、ラーメンなどが月に1、2回以下しかないというと言う意味。手と届く提案だったことが大きいと思っている。この運動の途中で、「無農薬の米でなくていいのか?」あるいは「玄米でなくていいのか」など色々な声が聞こえてきた。もし、それらを主張していたら、おそらくここまで変わらかったと思っている。「手の届かない提案は何もするな」と同じだと思っている。

 さて、運動を始めた当初から、給食用小麦粉のポストハーベストの問題は意識していた。それも1つの理由だ。

 でも、一番はパン給食は高脂肪、高砂糖の給食になってしまうことだと思っている。以下は今月中に講演会がある、某市の2月の献立だ。珍しく米飯給食が週に2.5回しかない。赤丸は、油脂類を使った料理だ。



一方、以下は完全米飯給食の小学校の献立だ。


今時だから油脂類を使った料理も多いが、社員食堂で提供されても文句の出ないメニューだと思う。その他、食物アレルギーの問題などもある。小麦粉の農薬の問題も一つの理由だ