『食卓の影の星条旗 米と小麦の戦後史』 | 幕内秀夫の食生活日記

幕内秀夫の食生活日記

「食」にかかわる諸々を綴っていきます



 ごはん(玄米・小豆・ゴマ塩)、味噌汁(小松菜)、菊の酢の物、芥子ナス、大根の煮物(油揚げ・にんじん)、鰺の干物

 今年、初挑戦して芥子ナスがことのほかうまくできたので、再度作りました。今年、最後でしょうね。やはり漬物は、大量に安く出回った時期に漬けるなどものだと思います。もはや、大根、白菜、ごぼうなど根菜の季節です。来年はなすが安くなったら大量に漬けたいと思います。


 さて、昨日の話の続きです。『アメリカ小麦戦略』の本に出会ったのは、もう二十年以上の前の話になるんですね。これほど衝撃を受けた本はありません。アメリカ小麦栽培者連盟は、日本の学校給食に目を付けたことがすごい。だったら、逆に学校給食を活かして「食」の運動をすべきだ。何しろ、当時、給食を食べている子どもが1000万人もいる。そして、学校給食の不幸は、このことをほとんど人が知らないことだと考えたのです。そして、この本の元になったNHK特集を見てみたい。知人の故鈴木猛夫氏が何度も、NHKに再放送の要望をだしたのです。一視聴者の要望など通るはずもありません。もう、書いてもいいでしょう。恐らく鈴木氏の熱意が通じたのでしょう。NHKから鈴木氏に「再放送します」という連絡が入ったのです。そして初めて放送を見ることができたのですが、本よりも衝撃でした。

 このことを昨日書いたら、フェースブックに投稿してくださった方がいます。

『食卓の影の星条旗 小麦と米の戦後史』

https://www.facebook.com/hideo.makuuchi

 その放送を見ることができるんですね。どういうことになってるのかわかりませんが、是非、ご覧ください。人生が変わる人がいると思います。そして、書籍も絶版になっていました。鈴木氏はここにも掛け合ったのですが、再販は無理だということでした。そこで私は「鈴木さんが書けばいいんだよ。あなたほどこの問題を真剣に考えてきた人はいないんだから」。そして、下記の本が出ることになったのです。鈴木氏にとって最初で最後の書籍(一般流通)になってしまいました。


 鈴木氏は素晴らしい宝物を残してくれました。だがゆえに、学校給食の「完全米飯化」の運動をやめることなど考えられないのです。鈴木氏の熱意、思いを知っているからこそ、頑張らなければと思います。