ご飯、みそ汁(なめこ)、もずく酢、白菜の和え物、鯵の干物

 寒いのでなめこの味噌汁がうまいですね。「水分」は大事だからだと思います?汁物に対する嗜好は本能によるものが多い気がします。

 

考えすぎみそ汁

 

みそ汁を飲んでくれない

 

 保育園、幼稚園に講演会に呼ばれることが増えています。それらの施設は、読み書き算盤だけではなく、子どもたちと全身(心)で接するので、子どもたちの健康問題に危機感を持っているからだと思います。

 講演会の際、意外と多い質問が「子どもがみそ汁を飲んでくれないのでどうしたらいいでしょうか?」というものがあります。どんなみそ汁を作っているのか聞いてみると、圧倒的に多いのが「野菜を食べられるように・・・」、いわゆる具沢山みそ汁が多いのです。おそらく、子どもたちに野菜を食べさせたいという気持ちからなのだと思います。実際に、みそに含まれるアミノ酸や煮干しやかつお節に含まれる旨み成分によって野菜などが食べやすくなるのは事実です。離乳食なども、みそ汁にかぼちゃやサツマイモを入れて火を通すと、子どもは良く食べるものです。子どもは「旨味」成分が大好きです。

 ただし、みそ汁に山ほど具を入れるのは考え過ぎです。子どもの体は私たち大人以上に水分が含まれています。そのため、水分の多い食べ物を好みます。一般に、ケーキよりもアイスクリームやジュースを好む傾向があります。

 

みそ汁は野菜のみそ煮込みではない

 

 特に温かい季節はそれが顕著になります。寒くなってくると、けんちん汁や豚汁を作ることが多くなると思います。夏場に作る人はめったにいないでしょう。具の多い鍋物をやるのも寒い季節です。おでんも同じです。蕎麦屋さんで具の多い鍋焼きうどんを食べる人が多くなるのも寒くなってからです。逆に暖かくなるとあっさりしたざる蕎麦、もり蕎麦を食べる人が多くなります。



            北海道のスーパーマーケット

涼しくなって北海道や東北のスーパーマーケットに行くと、酒粕が多く販売されるようになります。酒粕に含まれるアルコール分だけではなく、汁にとろみがでることで冷めにくくなり美味しく感じるためです。大豆を使った呉汁なども寒い地方のものです。

 それにもかかわらず、昨晩の寄せ鍋の食べ残しのようなみそ汁を出されたら、私たち大人だってうんざりするでしょう。水分を好む子どもはなおさらです。




 野菜を食べさせたいという気持ちはわかりますが、やはり考え過ぎです。みそ汁は、あくまでも汁物であって野菜のみそ煮込みではありません。小さいお子さんであればあるほど、具よりも汁を欲する可能性が高くなります。大人の食べるみそ汁の上澄みだけを与えるくらいでいいのです。