たぬき先生、ご逝去 | 幕内秀夫の食生活日記

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「食」にかかわる諸々を綴っていきます

 故郷、茨城県土浦市の駅ビルで昼食。ここにも「讃岐うどん系」の店が入っていました。丸亀製麺、花丸うどん以外にも様々な店が進出なのか、誕生なのか?できているんですね。「讃岐うどん系」という言葉が適切なのかわかりませんが、これが進出することで、関東の蕎麦、うどんから一つのメニューが消えることになるだろうと思っています。

それは、揚げ玉の乗った「たぬき蕎麦、うどん」です。何しろ、讃岐うどん系の店は揚げ玉が無料なのですから、関東の人間もかけうどんに揚げ玉がのっているだけで料金が高くなることに違和感を持つようになるでしょうね。

 だからということではないのですが・・・

「たぬき先生」毛利子来氏が死去…育児著書多数

10/30(月) 10:10配信

読売新聞

 毛利子来氏 87歳(もうり・たねき=小児科医)26日、慢性心不全で死去。葬儀は近親者で済ませた。「子育ての迷い解決法 10の知恵」など、育児に関する著書多数。「たぬき先生」の愛称で親しまれ、子育てに迷う親たちを励まし続けた。

▼毛利先生と対談の本を出せたことは幸せだと思います。私は佐藤初女先生、帯津良一先生などとの対談の本があります。自分の専門分野を例にすれば、「伝統食の知恵を学べるのは80歳以上」と考えています。そして、「食」だけではなく、医療、健康、その他、私が影響を受けた先生方は、現在、80歳以上の先生方ばかりです。私の年齢からすれば当たり前。とも言えますが、それだけではないと思っています。

この世代の先生方は、ものの考え方が広く、深いと感じています。その一人が毛利先生だと思います。戦後の育児に対する行政指導、栄養指導は「断乳」、「人工栄養推進」、「月齢別離乳食」、「果汁の勧め」「牛乳の勧め」等々。母子いじめの歴史と言ってもいいと思っています。若いお母さんの中には育児ノイローゼになりそうになった人も少なくないと思います。そういうお母さん方を、毛利先生は励まし続けたきた生涯だったように思います。心から尊敬できる先生です。

 ご冥福をお祈りします。