ごはん、みそ汁、きゅうりのぬか漬け、焼きナス、鮭
インスタント麺を「日本一食べる街」の真実
彼の地に広がる不思議であたたかな光景
ご当地ラーメンといえば…
ラーメンといえば、日本人の多くに愛される食べ物だ。比較的リーズナブルで美味しく栄養も豊富。そのラーメンを「土地柄」で意識したことはあるだろうか。ラーメンが庶民レベルで日本に初めて伝わったのは、1870年代の横浜の中華街といわれる。その後、函館や浅草、長崎、佐野、札幌、喜多方などで今に通じる有名なラーメン店が産声を上げていった。
一方で、こちらのランキングをご覧頂きたい。
2位 富山市 8243g
3位 山形市 8224g
4位 新潟市 7717g
5位 鳥取市 7575g
これは袋麺とカップ麺を合わせた数。「日本一インスタントラーメンを食べる街」は本州最北の青森だ。それも8年連続。ただ、ラーメンのフードパーク「新横浜ラーメン博物館」(横浜市港北区)が紹介する全国ご当地19ラーメンに青森の名前はない。
つまり、全国的にラーメンで有名な街ではない青森がインスタントラーメンを日本一食べている。いったいなんで? その疑問を解くべく、取材班は早速青森市へ向かった。
まずは市民の台所、スーパーマーケットをチェック。カップ麺売り場に行ってみるとなんとその数は200種類以上に上っていた。東京都内の大手スーパー9店舗の平均はおよそ78種類。その差は歴然だ。
年間365日食べる?!」
レジの様子を観察すると、インスタントラーメンは続々売れて行く。複数個をまとめ買いする人、段ボールごと「箱買い」する人などなど、とにかくたくさん買って帰る人が少なくない。
そんな青森人はどれくらいの頻度でインスタントラーメンを食べているのだろうか。街中を取材しているみと、少ない人でも週4日。多いと1年365日欠かさず食べるという強者もいた。
青森の働くお父さんたちの間では、カップ麺を味噌汁代わりにお弁当と一緒に食べるスタイルがかなり定番になっているようだ。しかもそのカップ麺は自宅から持参するのだという。
家庭ではどうか。全国1位の実力は、伊達じゃない。青森のある家庭を訪ねてみると、買いだめしたインスタントラーメンが、かなり大きめのケースにびっしりと詰め込まれていた。その数はなんと80食以上。家族4人で3食すべて食べても1週間はもつ量だ。
それにしても青森の人はなぜそんなにインスタントラーメンが好きなのか。聞き込みしていく中で、有力な証言を得ることができた。
「冬が来ると家から出たくない。嵐になるから」
寒い青森では、雪が降りしきるような冬の厳しい寒さの中で外に出られない時に備えて、インスタントラーメンがとても重宝するのだ。もともと、塩分の強い保存食を好む土地柄がある。青森には有名な漬物がたくさんあり、食塩消費量で青森は全国2位だ。都道府県別で見ると外食に使うおカネが最も少ない(総務省『家計調査2012年』)のをはじめ、青森人には出不精が多い。
そんな青森人を狙ってか、現地では珍しいサービスがある。たとえば、カー用品店ではタイヤを買うとカップ麺が付いてくる。献血のお礼もカップラーメン。全国にチェーン展開するビジネスホテルに泊まると、カップラーメンがもらえる。
青森の人気ラーメン店に入ってみると、目を疑うような光景が広がっていた。壁一面に貼られていたのは、カップ麺のふた。なんでもオーナー自身が味の研究のため、たくさんのインスタント麺を試食し、記念にそのふたを壁に貼っていたら一面が覆われるほどになった。
http://toyokeizai.net/articles/-/69617
▼小児、成人の肥満。あるいはむし歯、平均寿命などの数値を見ると、まず、沖縄が目につく。「アメリカに一番近い島」と呼んでもいいと思う。そして、本土で「沖縄に非常に近い」のが青森のような気がする。途方もなく離れているし、気候もだいぶちがう。FOODは風土の影響を大きく受けていると考えているが、暖かくて清涼飲料水を大量に消費する沖縄、寒くて冷めた弁当に暖かいカップ麺の汁。そして、暑くてママチャリを見ない沖縄、雪でママチャリを見ない青森。運動不足になりやすい。清涼飲料水とカップ麺だけで語ってはいけないがあまりいい意味ではなく、風土の影響を受けていると思う。
青森は何度も行っているが、じっくりカップ麺を見たことがない。近いうちに行くので、今度こそしっかり見てきたいと思う。
カップ麺ではないがこれまで出張で見たなかで驚いたのが・・・
滋賀県のコンビニで発見!!一瞬、何の冗談か?あるいは飲みすぎたかと思った。その後、二度と出会っていない。写真を撮っておいてよかった。なんとなく、青森ではひっくり返りそうなカップ麺に出会えそうが気がする。