ごはん、新ショウガの醤油煮、たくあん、きゅうりのぬか漬け、なすときゅうりの一夜漬け、焼きなす。






6つの提案―その2・子どものための食事は作るな

 

「子どもの食事で悩んでいます」、「子どもの食事を考えると憂鬱になります」という声が少なくありません。なぜ悩む人が多いのでしょうか?

極めて簡単な話だと思います。子どもの食事を作ろうとするから大変なのです。作らなければ悩まなくてすむだけの話です。実際、私(1953年生まれ)が子どものころ、子どもの食事など作っている人などいなかったのです。というよりも、作る時間や手間、経済的な余裕もありませんでした。なにしろ、私が生まれたころは電子レンジどころか、電気炊飯器も冷蔵庫もありませんでした。スーパーマーケットもコンビニエンスストアがないことは言うまでもありません。経済的にも豊かではありませんでした。そんな時代、家族の食事を作るのに精一杯で、子どものための食事など作る人などいませんでした。

それは、私の子ども時代に限った話ではありません。大昔からズーットそうだったのです。今、子育て中の母親だけが、子どもの食事を作ろうとして苦労しているだけの話に過ぎないのです。

私が子どものころ、母親は主にサイフと手間と相談して食事を作っていました。春先など、アクの強い山菜だらけなどということもあったでしょう。子どもが食べられるおかずがほとんどなかったこともあったと思います。その時は、納豆や佃煮、のり、漬物、味噌汁でごはんを食べていたのでしょう。それで、健康上、何の問題もなかったのです。

 逆に、「子どもが食べてくれること」だけを考えたら、どんな食事になるでしょうか?それは「お子様ランチ」です。お子様ランチを作る人は、子どもが残さないで食べることだけを考えます。何しろ、子どもがほとんど食べなかったら、、二度と来店してくれないでしょう。結果、すべての料理に「砂糖」と「油」を使うことになります。飲食店のお子様ランチは稀に食べるものですから、とやかく言う気はありません。ただし、家庭の食事のお子様ランチ化は危ないです。実際、そのことが小児の肥満や生活習慣病増加の大きな要因になっています。明日から子どもの顔を見て食事を作ることはやめましょう。作らなければ悩むことはなくなります。


▼長野の雑誌、『ほっとパル』の連載です。いくつかの雑誌の連載をしていますが、この雑誌が一番長くなりました。5年くらいになるでしょうか?若い主婦を中心とした雑誌なので、書きやすいということもあり続いています。稀に、連載に対する投稿もあります。このような投稿があるとしっかり書かなければと思いますね。