あまくない砂糖の話 | 幕内秀夫の食生活日記

幕内秀夫の食生活日記

「食」にかかわる諸々を綴っていきます



ごはん、味噌汁(なめこ)、キムチ、白菜漬け、かぼちゃの煮物、塩ぶり。


「塩ぶり」、塩鮭があるのですから、塩ぶりがあっても不思議はありません。が?私は初めて食べます。どうも慣れていないせいかもう一つです。


やっと、インターネット正常にやれるようになったようです?たぶん、これで大丈夫でしょう?さて、ここ数日、『あまくない砂糖の話』というオーストラリアの映画を観ていました。事情があり、自宅で観ましたが、春に公開されます。



 『スーパーサイズ・ミー』の「砂糖版」と言ったところでしょうか?中々、いい映画です。たまたま、昨年8月オーストラリアの医療者、栄養士を対象に講演をしたばかりですので、縁を感じます。

 ご存知のように、世界的に肥満が増加した理由として、「運動不足 高カロリー高脂肪の食生活」が指摘されてきました。したがって、今でも「カロリーを抑える」指導が主流になっています。そのため、同じカロリーなら「ごはん」も「パン」も「ラーメン」も同じだという考え方になります。私は一貫して、「量」だけではなく「質」の問題があると指摘してきました。とくに、「ごはん」と「砂糖の入ったパン」を同じに考えるのはおかしい。脂肪だけではなく、「砂糖」の問題がある。砂糖が高カロリーにするというのではなく、砂糖の持っている「依存性」の問題がある。しかも、アメリカやオーストラアリアなどは、「間食」としての菓子類や飲料水に含まれる砂糖だけの問題ではなく、「食事」としても砂糖を避けることが難しい。ちなみに、この映画ではオーストラリアのスーパーで砂糖の入った食品を除こうとすると、棚から8割の食品が消えてしまうと指摘しています。

 日本も同じ状況になってきているという意味で、『ドラッグ食』(春秋社)を書いたばかりです。この本を書く時点では、今回の映画を知りませんでした。実にいいタイミングです。この映画でも、はっきりと「依存性」の問題が取り上げられています。たくさんの人に観てもらいたい映画だと思います。


                   http://amakunai-sugar.com/