ストレスが睡眠に与える影響とはどのようなものがあるでしょうか
世界的にみても日本は睡眠不足な国で、1日の平均睡眠時間が6時間以下という人が約40%もいます
また、ある女性雑誌のアンケートでストレス解消法のトップ2が「食べる」「寝る」で、それぞれ半数以上となっています
睡眠がストレスの原因にもなり解消法でもあるのです
自律神経失調症という言葉を聞いたことがありますか
(自律神経のバランスが乱れてしまい心身に様々な症状が出る状態を言います)
脳は興奮状態になり活動モードのままなので休息できなくなる、たとえ眠れたとしても深い眠り(ノンレム睡眠)が十分でなく
浅い眠り(レム睡眠)が多くなり、夜中に何度も目が覚める、
睡眠時間は確保しているのに寝た気がしないという状態になります
睡眠中に脳では、起きている間に入ってきた情報を整理し、分類していると言われています
必要な情報だけ選択して記憶として保存し、不要なものや嫌なものは消去
この整理・分類、保存・消去が行われるからこそ、知識が固定したりストレスが取り除かれたりするのです
十分に眠れないと、この整理作業がうまくいかないので知識の定着ができずミスを繰り返したり、嫌なことがいつまでも頭から離れず辛くなったりします
不眠がうつ病の人に多く見られ、症状を悪化させてしまうのはこういった背景があるからです
また、ノンレム睡眠中には、 アルツハイマー型認知症の発生要因の1つであるアミロイドベータの除去も活発に行われています
生活リズムを整えて、良い睡眠をとるように心がけましょう