始業式も終わり、長い一週間も終わり。

今週はお正月あそびをしました。
頭に鏡餅を乗せ、2013のメガネをかけ、唐草模様の風呂敷をマントにし、腰に獅子舞を付けた日本のお正月の風物詩「お正月男」に福笑い、凧揚げ、紙風船などを教えてもらいました。

特に福笑いは楽しかったです。目玉つきのアイマスクがツボでした。

こういうくだらないことばかりしていますが、こういうくだらないことを大真面目にするのが仕事です♪( ´▽`)
私は特別支援教育(当時は特殊教育、障害児教育でしたが…)を専攻し、今も仕事にしています。
専門は聴覚障害、言語障害の分野です。
なので、その観点からの話が多くなると思いますがご容赦くださいまし。


さて、昨日の昼ごろ、ふとテレビをつけると、子どもの早期教育のバラエティ番組をやっていました。
流し見していたので番組名は忘れましたが、8チャンネルだったと思います。
そこで、「喋り聞かせ」を実践したお母さんが出ていました。

なんでも、子どもが幼稚園に入学する前から
「15時発のJAL何便で宇部空港まで何たらかんたら」と難しい言葉で話しかけるというものです。
そうすると検定試験にたくさん合格できる子が育つ。
そんな感じのまとめ方でした。


ここまでの書き方でわかると思いますが、私はこの手のテレビ番組をかなり批判的に見ています。
今回のこの「喋り聞かせ」、言語学的にあまり意味がないと思いました。


なぜ意味がないと感じたのか、順を追って説明します。

まず、言語の役割とは何かを抑えます。

私見もありますが…。

1つは「思考の道具」として
1つは「コミュニケーションの道具」として
そしてもう1つは「社会文化の象徴」として

この3つが言語の非常に大きな役割です。

で、今回の喋り聞かせ。
1つ目の「思考の道具」として言語を捉えた場合、これはとても大きな意味があります。
親の発したことばから子どもの思考を促すわけですから、脳は活性化されるでしょう。
TVに出ていた茂木先生もおっしゃっていましたが、脳に負荷がかかります。
そう考えると将来の言語を使った抽象的思考に影響を及ぼす可能性もあると思います。

ただし、抽象的思考の質自体がこの「喋り聞かせ」で上がるとはどうしても思えません。
それは、喋り聞かせはあくまでもことばの象徴機能を細分化して先取りしているに過ぎないと思うからです。

今回は車の概念を例に出します。
一般的には「車(ブーブー)」という上位概念を先に覚えてから
「ワゴンR」だとか「プレマシー」だとかという下位概念を覚えます。

この「喋り聞かせ」の場合は
先に「ワゴンR」だとか「プレマシー」だとかいう下位概念を覚えてから
そういうものをまとめて「車」というという事を覚えます。

その程度の違いだと、私は感じました。
この程度の違いなら、別に大騒ぎするほどのことでもないです。
言語獲得する幼児の体験ではこんなこと日常茶飯事ですから。

このくらいの違いで、検定試験にたくさん合格できる子になるか?
それは幼児期のお母さんの努力のおかげではなく、その子自身の努力の賜物ではないか?
私はそう思いました。
もちろんお母さんも努力していると感じましたが
子どもが検定試験に受かったのをそのおかげにしてしまうなんて、子どもが可哀想です。


そしてあとの2つ「コミュニケーションの道具」「社会文化の象徴」の役割
この視点が今回の「喋り聞かせ」のまとめ方からは欠落していたと思います。
この子が幼児期、果たして幼稚園ないしは保育園でどんな様子だったのか。
知りたいなぁと思いました。

子どもには子どもの社会があります。
子どもには子どもの使うことばがあります。
子どもには子どもの感覚、感情、情動があります。
子どもは大人のミニチュアではありません。
だから、私たち大人は子どもを学ばなければならないのです。

また、ことば、特に母語となるものは「教える」ものじゃない。「自然に身につける」ものだ。
言語学を学んだものの端くれとして、それは声を大にして言いたいと思います。


テレビの教育番組をこうやって批判的に見ると面白いですよ。
特に、特別支援教育の視点から見るとアホかと思うようなことも結構やってます。
そしてそういうものに影響されて子育てをする新米ママパパがいる。
それを忘れてはいけないと思います。

だからこそ、教師はプロフェッショナルであれ。私はそう思います。

真面目に語りすぎましたね。
次回はアホなこと書きます。
190さんが掲示板で紹介していた河崎先生の著書です。

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また、個人的に6年間あそびを仕事にして行きついた加用文男先生も紹介します。

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どちらの先生も実践の中で生の子どもと接して研究をしている先生です。

子どもとあそんでいると、何でこんなことを面白がるんだろうと思うことがあります。
でも、そこで一緒に楽しめないと、大人が子どものあそびを深めることはできません。

理屈ではなく、感覚で。マクロではなく、ミクロで。
でも、理屈もマクロも決して忘れないで。
そういう視点であそびを深めていきたいですね。
自分の永遠の課題でもあります(>_<)
どうもこんにちわ。お正月いかがお過ごしですか?
OB・OG会長のマコです。
ひーくんが今年はブログを更新するということでしたので、負けじと会長もブログを始めてみました。

というのも、昨年の一連の出来事から、後輩に伝えるべきものはしっかり発信していかなければいけないなと感じた次第です。
あそびについて考えること、仕事をしていて感じたこと、ただのネタなど、幅広く発信できたらと思います。
ひーくんよりは頻繁に更新すると思いますのでよろしくお願いします。