『周りに流されているだけじゃない?』
生きていると必ずいろんな場面で大きな選択、小さな選択をしていかなければならないですよね。
仕事してる中でも常にそう。
楽をしようと思えばいくらでもサボれるし、頑張って仕事をしようと思えばいくらでも、仕事を見つける事ができるし。
これも自分の人生の中の大事な選択だと思うんですよね。
今日話したアシスタントが言うには、周りのアシスタントの人は決して頑張ってるわけじゃなく、仕事がない時はいつもサボっていると。
それなのに、いつも自分だけ掃除をしたり、何もしてないと僕に怒られたり。
香港は日本と違って美容師をやっているからといって美容が大好きであったり、夢や目標がある人が全てではありません。
なぜなら、美容師免許がない香港では美容師になる人達の全てが憧れや夢を持ってこの世界に入ってくるわけではないからです。
生きるための手段として、自分が出来る仕事の中から美容を選択をするという人が多いです。
なので16.7歳の若い子達も多く、その殆どが頑張って美容師になろうという目標は持っていません。
もちろんお店によっても違います。
チムサーチョイのお店は全てのアシスタントがスタイリストになる事を目標に仕事や練習をしていますが、これは香港の中では特別な空間だと思います。
僕がダイレクターであるコーズウェイベイのお店のアシスタントは数名を除いてスタイリストになりたいという目標を持っている人はいません。
なので目標のために頑張らなければという思いと、僕だけがなぜ苦労してるのだろうという心の葛藤があるみたいです。
僕は基本的にスタイリストになりたいと思ってない人達にはお客様に迷惑になる事以外は怒りません。
その代わりスタイリストを目指してる人には、かなり叱ります。
手が空いてる時間に何もしていなかったり、掃除をしなかったり。
お客様とのコミュニケーションをとらなかったり、練習をしなかったり。
技術に問題があったり。
そのアシスタントの子からしたら、やっぱりなんで自分ばかりと思うみたいです。
今日はきっとそんな事思ってるんだろうなと思い、空いてる時間にいろいろ話をしました。
口から出てくるのは、
お店の不満。
周りのスタッフの不満。
などなど思ってる事をいろいろ話してくれました。
でも、今頑張らないといけない事も分かっていて。
周りに流されて頑張れない自分がいるのも分かっていて。
どこで働いていても自分次第だというのも本当は分かっていて。
帰り際に彼は。
『ごめんなさい。』
と言ってくれた。
それがとても嬉しかった。
だから彼の為に自分も頑張らないといけないと思う。
僕は頑張っている彼らが幸せになれるように、必ず上に上がります。
僕達は一つのチーム。
頑張るあなたの為に僕はそばにいます。