街には女性はおらず、居たとしても全身黒ずくめ衣装の女性が闊歩し、男性の後ろに続く...一目、他の男性を見ただけで、ふしだらな女と、アシッドアタックで殺されるかもしれない。完全なる男尊女卑。
そんなイメージもあるようですが、実際は結構、違います。(但し、私の知るカラチの一部の場合)
髪を隠さず歩く女性や、ノースリーブにスキニーパンツの女性もいるし、富裕層のパーティーでは、男女ともにお酒を飲むし、背中がばっくり開いたドレスも着るし、男性は葉巻を燻らすし、奥さん怖くて内緒で買った腕時計を車に隠して飲み会のときに大事そうに眺めている...など。
「えー、いくらなんでも嘘でしょ」
と、言われることもあったのですが、この前、出張で乗った飛行機で見たパキスタン映画が、まさに彼らを表していて、おぉっ(゚∀゚)!!ここまで映すか!と、大層、驚きました。
その映画は、コレ。
↓
...みたいな意味らしい。長いな。
内容はコメディで、1人の男性弁護士と、彼の友人の3組の夫婦の話。
かかあ天下の怖い奥さんを持つ男友達の夫3人組に「男同士、バンコクで遊ぼうぜ(゚∀゚)!」と、独身の弁護士が提案し、各々奥さんに嘘をついてバンコクへ行き、お酒と女性に囲まれて遊びまくっていたら...(この先はネタバレ防止のため記載せず) というお話。
驚きポイント(1)
パキスタン・イスラム共和国という、お酒も女遊びもご法度っぽい国名の国で作られた映画なのに、バンコクでお酒と女性を楽しもう!という内容。
驚きポイント(2)
実際、飲酒のシーンがある。
驚きポイント(3)
突然始まるダンスは、インド・パキスタン映画のお決まりですが、傍で謎の露出高めの女性たちが鞭を振るうダンスをする。
女性が銃をぶっ放す。
舞台がカラチとバンコクなので、強いと評判のシンド州女性のイメージを前面に出しているのか、この女優さんも、特殊部隊に務める警察官の夫を持つも、家では彼女がライフルで夫をハンドリングするというパワフルな設定。
全編ウルドゥー語ですが、字幕もあり、とても面白かったです(´∀`)
普段、お付き合いしているローカルの友人たちは、この映画そのままの層の人たちが多いので、いくつか友人の顔が浮かぶ。
再来週の犠牲祭の頃に「2」が放映されるらしいので、浮かんだ友人たちを誘って、パキスタン生活ではじめての映画館へ行ってみようと思います。
近日、エミレーツに乗る方は、ぜひご覧になってみてください。