ワイン: スペイン(カリニェナ)の赤(ガルナチャ)、2020年
音楽: ABDULLAH IBRAHIM / アブドゥーラ・イブラヒム
McCoy Tyner / マッコイ・タイナー
本日のテーマは、『 ジャズ × アフリカ × エネルギー 』です。
ジャズの起源は、ウィッキー先生によると、19世紀末から20世紀初頭にかけて
アメリカ合衆国ルイジアナ州ニューオーリンズの黒人コミュニティで生まれた
ものとされているようです。
更に、ブルースやラグタイムをルーツとしている、と言う説明や、西アフリカ
の文化と音楽的表現、そして黒人の伝統にある、という説明もあります。
アメリカで生まれた、というのは事実ですが、黒人やアフリカも重要な要素と
なっていることが分かりますね。
1枚目は、ABDULLAH IBRAHIM / アブドゥーラ・イブラヒム です。
南アフリカ共和国出身のピアニストであり、作曲家でもあります。
ワタクシの大大大好きなジャズ・ミュージシャンの1人、でございます。
古くからのジャズ・ファンの間で、DOLLAR BRAND /ダラー・ブランド、という
名前で知られていた方で、イスラム教に改宗し、今の ABDULLAH IBRAHIM /
アブドゥーラ・イブラヒム、という名前となりました。
ワタクシ個人としては、改名なんぞしたことがないので(大体の人がそうか…)
改名した時の気持ち(?)とかは分からんのですが、今までとは別の人格にでも
なった気がするんでしょうかね。。。
紹介するCDは、1993年発表のアルバム「KNYSNA BLUE (ナイズナ・ブルー)」
です。
ナイズナは、南アフリカ共和国の西ケープ州にある町の名前です。
ナイズナ川が流れ込み、遠浅の海岸を持つ町としても知られています。
川と海がある町なので、ナイズナ・ブルーという曲が生まれたのでしょうか…
このアルバムは、プロデュース、アレンジ、演奏をアブドゥーラ・イブラヒム
一人が手掛けています。
アルバムには、全8曲が収録されており、7曲を彼自身が作曲しています。
まずは、1曲目「KNYSNA BLUE」です。
どことなく聖歌を想わせるようなメロディが、ワタクシお気に入りの曲です。
聖歌と言っても、キリスト教的ではなく、イスラム風(?)な感じがします。
https://www.youtube.com/watch?v=3BKOGn2lLXM
次は、2曲目「YOU CAN'T STOP ME NOW」です。
歌詞を追っている訳ではないですが、アブドゥーラの陽気な感じの声(歌)を
聞くことができる、明るく弾けた感じのメロディを持つ素敵な曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=svxq-cP6GcA
最後は、7曲目「CAPE TOWN」です。
ケープタウンは、南アフリカの南西海岸沿いにある港町のことです。
ピアノによる深く瞑想的なメロディ、優しく語りかけるような声(歌)。
https://www.youtube.com/watch?v=sGu_AvtlBLs
2枚目は、McCoy Tyner / マッコイ・タイナー です。
1938年生まれのアメリカのジャズ・ピアニストです。
ウィッキー先生による説明をパクりますが、ジョン・コルトレーンの
レギュラー・カルテットでの活動や、バンド・リーダーとしての活動で
広く知られた方です。
紹介するCDは、1972年発表のアルバム「Sahara (サハラ)」です。
1970年代は、マッコイが最も精力的に活動されていた時期でもあり、
本作は、私感も大いに入りますが、大傑作と言えると思います。
アルバムには、全5曲が収録されており、曲数は決して多くないですが、
密度の濃い作品が詰まっており、聴きごたえのある作品です。
まずは、1曲目「EBONY QUEEN」です。
ガンガンと攻めまくるような曲で、聴いていて気持ちが良い曲です。
ソプラノ・サックスを吹いているのは、ソニー・フォーチュンです。
https://www.youtube.com/watch?v=TJz5J-k04CQ
次は、3曲目「VALLEY OF LIFE」です。
和テイストを感じさせるのは、マッコイによる Koto(箏)の音でしょう。
前述のソニー・フォーチュンは、この曲では、フルートを奏でます。
https://www.youtube.com/watch?v=1uWcDmE1Jvk
最後は、5曲目「SAHARA」です。
アルバムのタイトル・トラックで、20分を超える大作です。
コルトレーンを継承したアフロ・ジャズで、非常に高密度な傑作です。
https://www.youtube.com/watch?v=W5yOk9A7K6s
如何でしたでしょうか。
今回は、『 ジャズ × アフリカ × エネルギー 』に関する記事でした!