ワイン: イタリア(マルケ)の白(ヴェルディッキオ)、2022年
音楽: LEE MORGAN / リー・モーガン
DUSKO GOYKOVICH / ダスコ・ゴイコヴィッチ
本日のテーマは、『 ジャズ・トランペッター 』です。
今回は、シンプルでわかりやすいテーマで攻めます(攻めません…)。
1人目のアーティストは、LEE MORGAN / リー・モーガン です。
1938年生まれ、アメリカ・フィラデルフィア出身のトランペッターです。
ブルー・ノート・レーベルの代表的なアーティストで、18歳の時、ブルー・
ノートからデビュー・アルバムをリリースし、天才少年と言われた方です。
1959年には、アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズに加入し、
大ヒット曲「モーニン」でトランペットを吹いているのも彼なのです。
ちなみに、最期は壮絶で、1972年、ジャズ・クラブでのLIVEで曲と曲の間の
休憩時間に、愛人にピストルで撃たれて…というものでした。(33歳没)
紹介するCDは、1964年発売のリーダー・アルバム「THE SIDEWINDER」です。
このアルバムに収録されている同名の曲は、空前の大ヒット曲となります。
その後、多くのアーティストによってカヴァーされ続けている名曲です。
では、1曲目のタイトル・トラック「THE SIDEWINDER」をお聴き下さい。
ファンキーなメロディが覚えやすいため、万人に愛されるのでしょうね。
ピアノを弾くのは、地味ながらも実力派のサイドマン、バリー・ハリスです。
https://www.youtube.com/watch?v=EQF267HjN8M
アルバムからもう1曲、5曲目「HOCUS-POCUS」を聴いてみましょう。
明るめの音色で、軽いタッチのノリがありますので、聴きやすいです。
https://www.youtube.com/watch?v=xVPxHZRQGrQ
ホーカス・ポーカスは、魔法使いが魔法をかける際に唱える言葉と言われ、
日本語で言うところの「ちちんぷいぷい」のような感じの言葉です。
また、呪文やおまじない、手品、ごまかし、などの意味も持つようです。
2枚目のCDは、DUSKO GOYKOVICH / ダスコ・ゴイコヴィッチ です。
1931年生まれ、現在では共和制国家のボスニア・ヘルツェゴビナとなっている、
旧ユーゴスラビア王国出身のトランぺッターです。
数々のアルバムをリリースしておりますが、バルカン半島の音楽に触発された
オリジナル曲が多いのも、彼の音楽の特徴でもあります。
メランコリックな音色から、哀愁のトランぺッター、という愛称を持つ方です。
紹介するCDは、1997年発売の2枚組の大作アルバム「BALKAN BLUE」です。
CD-1 は「スコピエの夜」と題されたアルバムで、ジャンニ・バッソ(ts)を含む
ハードバップ・コンボ作品となっており、CD-2 は「バルカン・ブルース」という
タイトルで、オーケストラと共演した大編成アンサンブル作品となっています。
CD-1 に9曲、CD-2 にも9曲、全18曲が収録されておりますが、このうち、
4曲を厳選して、紹介してまいります。
では、まずは、CD-1 の2曲目「YARDBIRD SUITE」から聴いてみましょう。
邦題「ヤードバード組曲」として有名なこの曲は、サックス奏者のチャーリー・
パーカーによって、1946年に作曲されたビバップのスタンダード曲です。
残念ながら、このCDの音源が見つからず、チェット・ベイカー(トランペット)、
スタン・ゲッツ(テナー・サックス)らの豪華メンバーによる、1950年代の、心が
温まるようなLIVE音源で楽しんで下さい。
https://www.youtube.com/watch?v=BJ9lhG_s4TY
次は、7曲目「NIGHTS OF SKOPJE」です。
スコピエの夜、と題された、ムーディーな雰囲気のダスコのオリジナル曲です。
ちなみに、スコピエは北マケドニア共和国の首都です。
こちらも、このCDの音源が見つからず、1966年発表のダスコのデビュー作に
収録されていた音源からの紹介とさせて頂きます。
イントロから聞こえてくるピアノは、マル・ウォルドロンによる演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=pG6m6NTQHy4
次は、CD-2 の2曲目「BOSNA CALLING」です。
ボスナは、英語でボスニアとなり、バルカン半島の共和制国家であるボスニア・
ヘルツェゴビナを指すか、もしくは同国を流れるボスナ川を指すと思われます。
バルカン地方に因んだダスコのオリジナル曲ですが、残念ながら、このCDの
音源が見つからず、サラエヴォ・ビッグ・バンドとのLIVE音源でお届けします。
https://www.youtube.com/watch?v=2MTdSTV9LWg
最後は、4曲目「EAST OF MONTENEGRO」です。
モンテネグロは、バルカン半島に位置する共和制国家で、バルカン地方に因んだ
ダスコのオリジナル曲です。
このCDの音源である、NDRフィルハーモニック・オーケストラとのLIVEです。
ダスコは、非常に熱のこもった演奏を披露しています。
https://www.youtube.com/watch?v=U99CXZ531FY
如何でしたでしょうか。
今回は、『 ジャズ・トランペッター 』に関する記事でした!