ワイン: イタリア(ヴェネト)の赤(メルロー、サンジョヴェーゼ)、NV
音楽: Beethoven / ベートーヴェン
本日のテーマは、『 ベートーヴェン ✖ ベートーヴェン 』です。
音楽史において極めて重要な作曲家 の一人、ベートーヴェン の 協奏曲、
室内楽曲、器楽(ピアノ)曲、を聴きました。
1枚目のCDは、協奏曲、室内楽曲、が収録されています。
1. (ヴァイオリン・チェロ・ピアノのための)三重協奏曲 ハ長調 作品56
2. ピアノ三重奏曲第7番 変ロ長調《大公》 作品97
ヨゼフ・スーク(ヴァイオリン)、ヨゼフ・フッフロ(チェロ)、ヤン・パネンカ
(ピアノ) の スーク・トリオ 3人による《大公》と、クルト・マズア(指揮)、
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 が加わった三重協奏曲、と豪華です。
では早速、三重協奏曲の方から紹介してまいります。
ヴァイオリン協奏曲やピアノ協奏曲など、ソリストが1人の協奏曲と違い、
3つの楽器(3人のソリスト)による協奏曲というのは、非常にマイナーで、
ベートーヴェン以外の作曲家を知りません。
3つの楽器(3人のソリスト)が、それぞれ見せ場があり、聴いていてとても
華やかな気分になれますし、贅沢な気分にもひたれます…(笑)
曲は、全3楽章からなり、第2楽章と第3楽章とは続けて演奏されますが、
ここでは、第3楽章「ロンド・アラ・ポラッカ」を聴いてみたいと思います。
3つの独奏楽器の音色の違い、それぞれの見せ場を楽しんでお聴き下さい。
https://www.youtube.com/watch?v=L1pqERfrUAc
次は、《大公》の名で親しまれているピアノ・トリオです。
大公とは、ベートーヴェンのパトロンであった、ルドルフ大公のことです。
全般的に優雅で気品のある曲ですので、どの楽章もお奨めですが、やはり、
曲に触れる最初のインパクトということで、第1楽章を聴きましょう!
イントロの優しいピアノの音色を聴くだけで、幸せな気分になれます!
https://www.youtube.com/watch?v=rR5X405zJ1Y
2枚目のCDは、器楽(ピアノ)曲、が収録されています。
1. ピアノ・ソナタ 第3番 ハ長調 作品2の3
2. ピアノ・ソナタ 第12番 変イ長調《葬送》 作品26
3. ピアノ・ソナタ 第17番 二短調《テンペスト》 作品31の2
演奏: グルジア(ジョージア)の女性ピア二スト、エリソ・ボルクヴァゼ。
収録されている3曲は、どの曲も非常に個性的で、魅力にあふれています。
まずは、第3番 ハ長調、から聴いてみたいと思います。
この曲は、ハイドンに献呈されています。
全4楽章からなる曲ですが、ここでは、第2楽章 Adagio をお聴き下さい。
チャーミングで優しい第1主題の後、曲は短調に変わり、重厚な第2主題に
移り、その対比(コントラスト)がとても素晴らしいです。
https://www.youtube.com/watch?v=PxFpQIEzpow
次は、第12番 変イ長調《葬送》 で、第3楽章が葬送行進曲となっている
のが特徴です。
ある英雄の死を悼む葬送行進曲、という副題がつけられた 第3楽章 をお聴き
下さい。
https://www.youtube.com/watch?v=8JMOoZ6QKsU
最後は、第17番 二短調《テンペスト》、です。
曲に対する弟子からの質問に対し、シェイクスピアの『テンペスト』を読め
と返答した逸話で有名な曲です。
鬼神が乗り移ったかのようにピアニズムが炸裂する、第3楽章 Allegretto を
お聴き下さい。
https://www.youtube.com/watch?v=1Ikt-BzpAyw
如何でしたでしょうか。
今回は、『 ベートーヴェン ✖ ベートーヴェン 』に関する記事でした!