ワイン: イタリア(アブルッツォ)の赤(モンテプルチアーノ)、2020年
音楽: BERLIOZ / ベルリオーズ
MENDELSSOHN / メンデルスゾーン
本日のテーマは、『 イタリア~ン 』です。
難しく考える必要はありません…
飲んだワインもイタリア産のもので、聴いた音楽もイタリアに因んだものです。
1枚目は、BERLIOZ / ベルリオーズ です。
1803年生まれのフランスの作曲家で、ロマン派音楽の先駆者の1人です。
翌1804年には、ナポレオンが皇帝に即位し、ベートーヴェンが交響曲第3番を
作曲したという、そんな時代に生まれました。 (特に、オチはねぇ…)
ベルリオーズは、後の1828年に、ベートーヴェンの交響曲第3番と第5番とを
聴いて、大きな感銘を受けたようです。
その後の1830年には、有名な『幻想交響曲』を作曲しています。
この『幻想交響曲』に熱中したヴァイオリンの名手であるニコロ・パガニーニは、
ベルリオーズを訪問し、ヴィオラ独奏付きの曲の作曲を委嘱します。
ベルリオーズは、作曲でローマ大賞を受賞し、その特典として、1832~34年に
わたり、イタリアに滞在しますが、その時の記憶と、バイロンの詩からインスピ
レーションを得た結果として、『イタリアのハロルド』を作曲します。
この曲は、ヴィオラ独奏付きの4部からなる交響曲で、1834年に完成しました。
なお、ウィッキー先生にも記載がある通り、第1楽章ではヴィオラ独奏が活躍を
するが、楽章が進むにつれてヴィオラの出番が少なくなってゆくという、特異な
構成になっています。
紹介するCDについて、プロフィールを紹介します。
指揮: ジョン・エリオット・ガーディナー
オケ: オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク
ヴィオラ: ジェラール・コセ
録音: 1994年
収録曲: ①交響曲『イタリアのハロルド』 ②トリスティア
『イタリアのハロルド』は、バイロンの長編詩『チャイルド・ハロルド』の場面
に着想を得て、以下の4つの楽章で構成されています。
第1楽章「山上のハロルド、憂愁と幸福と歓喜の場面」
第2楽章「夕べの祈りを歌う巡礼たちの行進」
第3楽章「アブルーツィの山人が恋人に寄せるセレナード」
第4楽章「山賊の饗宴、前景の追憶」
それでは、第2楽章、第3楽章、の2曲を紹介してまいりたいと思います。
まずは、第2楽章「夕べの祈りを歌う巡礼たちの行進」です。
巡礼たちが山の修道院にやってきて、敬虔な讃美歌を歌って去っていく場面、
通り過ぎる巡礼を眺めるハロルド(ヴィオラ)がアルペッジョで加わります。
https://www.youtube.com/watch?v=Vuj6RZks0vE
最後は、第3楽章「アブルーツィの山人が恋人に寄せるセレナード」です。
アブルーツィの山人が毎年、降誕祭の時期にローマを訪れ奏した民謡による
明るく素朴なセレナードです。
https://www.youtube.com/watch?v=I4EiU0nR43Q
ちなみに、アブルーツィは、アブルッツィ、アブルッツォなどとも言われ、
飲んだワインは、まさにこの地方(アブルッツォ)のものでした!
2枚目は、MENDELSSOHN / メンデルスゾーン です。
1809年生まれのドイツの作曲家です。
裕福な家庭に育ち、音楽の英才教育を受け、神童とも呼ばれていた方です。
1829年ごろより、イギリス、ウィーン、イタリアの各都市(フィレンツェ、
ミラノ、ローマ、ナポリなど)に演奏旅行に出かけました。
この旅先で得た着想の中の1曲が、交響曲第4番『イタリア』です。
1831~33年にかけて作曲され、初演は、メンデルスゾーン自身の指揮に
より行われました。
紹介するCDについて、プロフィールを紹介します。
指揮: ロイ・グッドマン
オケ: ハノーヴァー・バンド
録音: 1988年
収録曲: ①交響曲第4番『イタリア』 ②ピアノ協奏曲第1番
③ヴァイオリン協奏曲
ピアノ協奏曲やヴァイオリン協奏曲がカップリングされている豪華盤ですが、
今回は、イタリア交響曲から、2つの楽章を聴いてみたいと思います。
まずは、第1楽章 Allegro Vivace です。
冒頭から明るく弾んだメロディが飛び込んでくるので、いきなりテンション
がMAXのアゲアゲの楽章です。
https://www.youtube.com/watch?v=gtq9Xg_0_1U
最後は、第4楽章 Saltarello: Presto です。
サルタレッロは、当時のローマ付近で流行していた、速めのテンポが特徴的
な民族舞踊曲です。
終楽章にこのサルタレッロを取り入れ、熱狂的かつ興奮の渦の中、華やかに
曲が閉じられ、余韻に浸ることができます。
https://www.youtube.com/watch?v=apMddjHyqbE
如何でしたでしょうか。
今回は、『 イタリア~ン 』に関する記事でした!