音楽: SALIERI / サリエーリ
MOZART / モーツァルト
本日のテーマは、『 永遠のライヴァル!? 映画アマデウスの世界 』です。
だいぶ以前のことになります。
1984年に制作された映画『アマデウス』を観て、サリエーリの存在を知り
ました。
天才音楽家として、後世にも良く知られているモーツァルト、今となっては、
モーツァルト程には知られていないサリエーリ。
彼らが生きていた時代には、両者とも非常に名高い音楽家であったようです。
サリエーリが自殺をはかった、衝撃的な映画の冒頭シーンも有名ですね。
(フィクションですが…)
その時に流れていたのが、モーツァルトの交響曲第25番ト短調でしたが、
視覚と聴覚とが絶妙に共鳴し、一気に映画にのめり込んでしまいました。
さて、1枚目は、SALIERI / サリエーリ です。
1750年生まれのイタリアの作曲家で、長らく皇帝に仕える宮廷楽長として、
活躍をされてきた方で、映画アマデウスでは、モーツァルトの登場によって
彼の人生に狂いが生じることになった過程が描かれています。
紹介するCDは、イタリア出身のピエトロ・スパダが、ピアノ&指揮を行い、
フィルハーモニア管弦楽団と録音を行ったものです。
サリエーリが作曲した、管弦楽曲(序曲)が2曲、ピアノ協奏曲が2曲、ピアノ
とオーケストラ用の曲『スペインのフォリア変奏曲』が収録されています。
CDの帯には、この『スペインのフォリア変奏曲』に対し、「これを凌駕する
変奏曲はないといわれる程きわめて美しい」と書かれていますが、この説明に
ついて、ワタクシ的にも同感です。
では、その『スペインのフォリア変奏曲』を紹介してまいります。
サリエーリが作曲した管弦楽曲としては最後の作品で、より正確な曲名では、
『スペインのラ・フォリアの主題による26の変奏曲』と言います。
主題 – 26の変奏曲 – コーダ の28曲からなり、一見、長そうに思われるかも
知れませんが、1分にみたないパートも多く、全曲通しても、20~25分程度と
まぁちょうど良い長さと言えるのではないでしょうか。
では、この美しいフォリア変奏曲をお聴きください。
https://www.youtube.com/watch?v=8TbmzQHSssM
2枚目は、MOZART / モーツァルト です。
皆様もご存じ、幼いころから神童と呼ばれていた、天才肌の作曲家です。
クラシック音楽は、交響曲や、協奏曲、管弦楽曲、室内楽曲、器楽曲、歌曲、
宗教曲、オペラなど、様々なジャンルに分類されますが、天才モーツァルトは
特定のジャンルに偏ることなく、まんべんなく全てのジャンルに名曲を残して
いるところが、スゴイところです。
紹介するCDは、エーリッヒ・ラインスドルフが、ボストン交響楽団を指揮し、
1964年にLIVE録音を行った「レクイエム」です。
この演奏は、ただのLIVE録音ではありません。
1964年1月19日、ボストンの聖十字架教会で行われたJ.F.ケネディ大統領を
追悼するためのミサ(もちろん本番)を実況録音したものです。
ですので、演奏会用のLIVE録音とは異なり、ミサの開始を告げる鐘やオルガン
演奏に加え、ボストン大司教の言葉や祈りなども、そのまま収録されています。
式典の全てが録音されていることもあり、CD2枚組の長さになっています。
この歴史的にも意義のある録音の音源から紹介したいところなのですが、残念
ながら音源が見つからず(まぁ、そうかもね…)、別の音源で紹介します。
紹介するのは、3曲ぽっきりで考えております。
まずは、司祭らが入堂の時に歌われる「Kyrie/キリエ」です。
憐れみの賛歌、と訳されることが多い曲で「主よ、憐れみ給え」という言葉で
歌われる、壮大な二重フーガです。
ここでは、レナード・バーンスタインの指揮による音源で紹介いたします。
https://www.youtube.com/watch?v=r6_DqHKkfoQ
次は、「Dies ire/ディエス・イレ」です。
ラテン語で「怒りの日」を表す言葉で、重厚な響きが特徴的です。
ここでは、クラウディオ・アバドの指揮による音源で紹介いたします。
https://www.youtube.com/watch?v=0T7eMctuJLQ
最後は、神の子羊、と訳される「Agnus Dei/アニュス・デイ」です。
ここでは、ジョン・エリオット・ガーディナーの指揮による音源で紹介いたします。
https://www.youtube.com/watch?v=aPAmcgIlHVA
如何でしたでしょうか。
今回は、『 永遠のライヴァル!? 映画アマデウスの世界 』に関する記事でした!