ワイン: メントリダ(スペイン)の赤(ガルナチャ)、2016年。
音楽: ジョー・サンプル feat. レイラ・ハザウェイ(フュージョン、R&B) と
リチャード・ホワイトマン・トリオ(ジャズ)。
今回のテーマは、「夜」です。 お酒を飲みながら、ナイトラウンジで
ゆっくりとくつろぎながら聞く、良質な大人の音楽、のイメージです。
ジョー・サンプル feat. レイラ・ハザウェイ。 ジョー・サンプルは、ジャズ・
フュージョン界の大御所とも言うべきピアニストで、クルセイダーズという
グループで活躍してました。 ジョー・サンプルのピアノ、音が良いです。
いわゆる、音色です。 キラキラしてます。 それでいて、落ち着いている音!!
技術(テクニック)をひけらかすというのとは対極で、しっとりと「音楽」を伝えて
くれています。 アルバムのタイトルが、「Song Lives On」ですから!!
註: もちろん、技術(テクニック)は、メチャあります(汗)。。。
このアルバムでは、ジョー・サンプルのピアノによる、インストの曲も多いですが、
もう1つの目玉は、何といってもレイラ・ハザウェイとの共演です。
レイラの声は、低く重量感があります。 全体的に、テンポがゆっくり目の曲が多い
こともあり、しっとりと聴かせてくれます。
「Street Life」という有名な曲が収録されています。 ジョー・サンプルは、以前
ランディ・クロフォードの声で、この曲を録音しており、非常に大ヒットしましたが、
レイラの声は、ランディにはちょっと失礼かも知れませんが、完全に飲み込んで
しまいましたね! 圧倒的な存在感です!
その他、「Fever」や「One Day I'll Fly Away」も収録されており、やはり鳥肌もの!!
リチャード・ホワイトマンのアルバムも秀逸です。 少々マイナーかも知れません。
このアルバム、選曲が良い! 様々なジャンルの曲を収録してます。
「Mambo Inn」なんかは選曲のセンスが良いと思いません??
アルバムのタイトルにもなっている「Slow Night」や、
「The Night Has A Thousand Eyes」など、夜にちなんだ曲があるのも、大人の
夜の音楽という雰囲気を醸し出してます。
「The Night Has A Thousand Eyes」は、白眉です。 これ、やばいです!!
様々なジャズメンがこの曲を収録していますが、リチャード・ホワイトマンを
超えるアレンジを聴いたことがないです。 注目すべきは、曲のテンポです。
あまりに素晴らしく、ヘビロテです! 是非、聴いてみて下さい。
このアルバムの魅力を伝える、もう1つの選曲が「Kabuki Queen」。
コレ判ります? 聴いてみてからのお楽しみ! と言いたいところですが、
原曲は、日本のものです。
Kabuki=歌舞伎町、Queen=女王、と来れば、ピンとくる方も多いはず!
この選曲に、完全にノックアウト、やられましたね。。。