早いもので年が明けてからもう10日以上が経ちました。
世間的にもだいぶお正月モードが抜けてきたように思います。
お客様からご相談をお受けしているときに、
「業者の底地買取相場っていくらぐらいなの?」
という質問を頂くことがあります。
正式な買取り金額は、借地契約の内容をお聞きして法務局、役所等の調査をしなければご提示することはできませんが、あくまでもざっくりとした目安になりますが、「適正地代」の20年分から30年分くらいの額になるとお伝えしています。※「適正地代」より安い地代を頂いている場合には、40年分~50年分くらいの額になることもあります。
不動産業者による底地の買取金額の算出方法ですが、底地の規模(1軒のみか複数軒、多数軒なのか?)、エリア(地価の高いエリアかどうか?)なども当然考慮の対象となりますが、原則として各借地人さんの区画ごとに個別の土地の条件によって評価していきます。
土地の個別条件ですが、1区画あたりの土地面積(例えば、土地面積が40㎡以下の土地は銀行融資が付かないので相応の評価減が必要など)、形状(奥行きが長い場合は、20%から30%減)、開発行為の必要の有無、現況私道負担部分やセットバック部分の除外(買取りの対象面積は正味有効宅地面積になります)、前面道路幅員による評価額の増減、土地の形状(間口・奥行・道路との高低差等)、道路付(建築基準法上の接道義務を満たさない場合は、再建築不可として、更地の20%~30%の評価)などについて、借地権が存在する区画ごとに細かい状況を把握します。
そのうえで各借地人さんとの過去経緯や土地賃貸借契約の内容(地代の額、更新料の有無および額、契約期間、契約面積など)を総合的に考慮して底地の買取金額を算出しますが、おおまかには路線価の底地権割合の40%~80%くらいの金額がざっくりとした目安になります。
ここで気を付けて頂きたいのですが、不動産業者が提示する底地の買取価格はあくまでも借地人さんとの売買交渉が行われていないことが前提になりますので、売買交渉が失敗したからといって業者に底地の買取りを打診しても通常の買取価格よりかなり低額になるか、場合によっては購入を見送られてしまうことになりますのでこの点についてはご注意ください。
伊藤
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