Otsuka H, et al. 

Is resuscitative endovascular balloon occlusion of the aorta for computed tomography diagnosis feasible or not? A Japanese single-center, retrospective, observational study

J Trauma Acute Care Surg. 2021 Aug 1;91(2):287-294

  日本からの報告ですね。海外の外傷外科医からすると大動脈遮断された患者にCTをとるなんて!!てな事で注目されたのかもしれません。日本だとやってるとこはあるのかなと思います。さて結果からいきますと大動脈遮断を受けた重症外傷患者26名のうち19症例は止血前にCTを撮影、7例はCT無しで止血術を受けた。CT+ vs -で24時間生存 (84.2% vs 57.1%)、28日生存 (47.4% vs 28.6%)で明らかな差なし。面白いところは、初期に止血が必要と思われた解剖学的部位と実際に主たる止血が行われた解剖学的部位の不一致率に差を認めたというところ(5% vs 71.4%)。個人的にはREBOAやりながらCTって造影の時に若干deflationの調整したりしてかなり慎重にやらなくちゃといつも思っております。そして、hybrid-CTが出てきてより一層CTがとりやすくなってるので、REBOAしながらCTって増えてきてそうだなと思っております。