FORWARDな人・Aya Tatsumi | 石渡誠 Language Teaching for a Better World

石渡誠 Language Teaching for a Better World

Language Teaching Revolutions Inc.
FORWARD代表 石渡誠

いよいよ明日は朗唱ブートキャンプ、そして夜から朗誦大会の予選初日を迎えます。200人近くの朗唱を聞くので、正直大変ではありますが、本当に楽しみにしています。何しろ、回を増すごとに皆のレベルが上がっていることを実感しますし、またその中でも、「おっ!ついに出て来たな!」と思わせてくれるような、壁を突き抜けるような成長ぶりを見せてくれる人にも遭遇できるからです。

前回夏の大会でも、そのような人達を多く目撃しましたが、新人戦で優勝した Aya さんはその代表格の人でした。入学してから2年半以上経って初めて、新人戦のファイナリストに選ばれ、そして優勝。努力は裏切らないこと。チャンスを確実に捉えて頑張っていると、たとえ途中で進歩も留まっているかのような感覚に襲われるくらいの壁にぶち当たることがあっても、ある日突然超えることが出来るということを実証してくれたのです。

 

 

仕事で英語が必要な部署に異動となったからと、入学した時は、今からちょうど3年前でFORWARDの秋の発表会が週末に控えていた時でした。発表会直前の最後の発表会(ドラマ・プロジェクトワーク)クラスから出席することを勧めたことを覚えています。突然最後のクラスに出ることを躊躇う人もいますが、彼女の場合は違いました。私のアドバイスにも素直に従って、クラスに参加し、その週末の舞台(レ・ミゼラブル)に立っていました。当初は決して目立つようなタイプのような人では無かったのですが、それからというもの、常に安定して頑張っている姿を私も目にしてきました。そしてドラマでも見事な演技も見せてくれるようになり、今年の春からは上級ドラマ・プロジェクトワーククラスのリーダーにもなっていました。そして夏の朗唱大会での優勝でした。

 

今日ブログで紹介するにあたって、Aya さんからは以下のメッセージをもらいました。

「英語は私にとって最大のコンプレックスでした。ですから、初めての人前でのレシテーションの後、緊張とそこから解放された安堵感で泣いてしまったくらいです。 そんな私でも2年半の後、コンテストで優勝することができました。正直、レシテーションには怠け者ですが、コツコツと積み重ねた結果かもしれません。

 

今回、advanced classでリーダーを務めていますが、ベテランばかりのクラスで、リーダー未経験者が他におらず、手を挙げました。遠慮なく言い合えるクラスで楽しんでいます。 先日、アメリカ人の上司が日本人の上司に、私の英語がかなり上達しているのを知っているか?と聞いていました。直接褒められるより、嬉しかったです。まだまだ、コンプレックスは克服できてはいませんが、一歩踏み出せた気がします。」

 

初めて朗唱をした時は泣いてしまったくらい英語にコンプレックスがあったとありますが、その後、仕事では海外のスタッフとメールのやりとりだけでなく、電話でも臆することなくスピーディーに出来るようになったとも聞いていました。そして上司から上司への褒め言葉もあったと今回私も初めて聞いて嬉しい限りです。

 

夏の朗唱大会ダイジェスト動画を是非ご覧ください。1番目に登壇したAyaさんに続き、他のこれまた格段の進歩を見せてくれた新人戦ファイナリスト達の素晴らしい朗唱も是非。最後にノーカットでAyaさんの朗唱が観れますが、特に後半部分から圧巻でした。