スピーチ盗作事件の真相?! | 石渡誠 Language Teaching for a Better World

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FORWARD代表 石渡誠


いや、、、こんなことが起きるのですね。米国史に残るような珍事がおきましたので、やはり書かずにはいられません。数時間前に終了した共和党大会の初日が、こんなことになるとは誰が予測したことでしょう。

メラニア・トランプ夫人のスピーチが、8年前の民主党大会でのミシェルオバマ夫人のスピーチを盗用したと、現地の深夜から大騒ぎになっています。既に2人のスピーチを比較するいくつもの動画がアップされていますが、こちら分かりやすいですね。




もしかしてこれはスピーチの朗唱大会?いや、朗々と声に出していますが、朗唱としても、心から上手く伝えられていないので、落第かもしれない、なんて冗談言っている場合ではないかもしれません。もしかして、もしかして、トランプが見事にハメられてしまったのでしょうか。

あのオバマ夫人のスピーチは、多くの人の心に残っているものですから、政治に関わる人なら、もちろんトランプ陣営のメンバーでも気がつかないわけがありません。

明らかな盗用で、スピーチライターは即解雇になるとも伝えられていますが、真相はいかに。

少なくとも、メラニア夫人の練習を他の
トランプ陣営の人達が聞いていれば止めていたと考えますから、不思議ですね。

ところが何とメラニア夫人は、
登壇前の機内でのNBC独占インタビューに、「ほとんど自分で書き上げたので、練習もそんなに必要がない」というようなことも話しています。

もしそれが嘘でないとすると、彼女が何の悪げもなく8年前のミシェル夫人のスピーチからコピペをしてしまったことになります。スロベニア生まれで、10年前、36歳で米国籍を取得したばかり、英語は堪能ですが母国語ではないので、そのまま使ってしまったのかもしれませんね。

他人の言葉を断りなく引用することは、英語でplagiarismと言いますが、盗用という響きよりも重い行為となりますから、皆さんも少なくとも公的な場で、英語を引用する時は気をつけてくださいね。

とにはかくにも、メラニア夫人がしっかりと多人数の前で練習をしていれば、防げた事件でしょう。スピーチは大勢の人達の手助けが無いと良いものにはなりません。今回の彼女のスピーチも、堂々とはしているのですが、話し方も内容も大幅に改善できたように思われます。こちらがトランプの紹介を受けてから始まった、15分のスピーチ全編です。


それにしても、ブッシュ大統領をはじめ、共和党の重鎮も欠席をすることが伝えられている今回。あと3日間どのような
の共和党大会となるのでしょう。

最後に8年前のミシェル夫人の民主党大会でのスピーチも、アップしておきますね。こちらは2歳年上の兄クレイグさんに紹介からはじまり、それをカンザスから見ていたオバマがコメントをして終わっていますが、マリアとサーシャの2人も好感度を上げていましたね。(まだあんなに小さかった2人を観て月日の流れも感じます)