被災地の映像を見ていると、
皆さんとても辛い思いをしているはずなのに、
そんな中でも自分より誰かの事を
優先にする優しい心を目にすることが沢山ありました。
怪我をされたお年寄りの方が、インタビューされて
『私よりももっと酷い怪我をしてる人がいるので、
そちらを早く助けて下さい』そう言って、涙ぐんでいらっしゃいました。
家も壊され、何もかも失い家族の安否も分からない
被災者の方が家族と再会し、
『もう生きてるだけでいいです。会えただけでいいです』
と泣きながら抱き合っていらっしゃいました。
自分の船も壊され、家もながされた漁師の方
『もう一からやるしかないからね……泣いてる暇ないもの。
もう立ち止まってると涙出てきちゃうから、
少しずつやるしかないでしょ。皆一緒だもの。皆で一からだよ』
避難して食事もトイレやお風呂もままならないのに、
わずか一口分の食料が運ばれ
『とても美味しいです。感謝しています』
瓦礫の下から発見され、
ボロボロの状態でケアされながら
『こうやって救助に来てくださって感謝しています』
避難後、母親の容体が悪化し、病院に運ばれ
処置してもらったのも虚しく、息を引き取ってしまったという
現実にぶつかった娘さん。
激しく動揺して泣きじゃくり、声をあげて自分を責めていましたが、
最後は『こうやって迅速な処置で一生懸命やってくれて、
本当に本当にありがとうございました。感謝しています』
そうやって深々と頭を下げていらっしゃいました。
他にも沢山、沢山、助け合いの心、感謝の気持ちを目にしました。
被災地に、感謝の心が溢れています。
日本人の、心の奥底の優しさを見た気がしました。
人間の本当の心は、ピンチの時に表れるものです。
余裕がある時、人間は他人にも優しくできるもの。
でも、自分も大変な時、
他の誰かに手を差し伸べてあげられる人は、本当に優しい人です。
こういう時、それまでの生き方が行動にでます。
今、多くの方が節約を頑張っています。
私も自宅、会社両方で電気や暖房を使わなかったり、
最小限にしたりと世の中の為、協力しあっています。
仕事中もコート着用が認められ、
皆我慢しながら乗り越えようと頑張っています。
被災地の方々の親切で人間味ある態度が、
私をとても温かい気持ちにさせてくれました。
こういうニュースを世界が讃えていました。
日本人は、なぜあんな状態になっても他人を思いやれるのかと。
日本人はなぜあんな状態で秩序を守れるのかと。
品薄になるスーパーなどに一列に並んで何時間も待つこと。
私達にとっては当たり前の日常ですが、
世界には一列に並んで待つなんて
とんでもないと思う人達も沢山いるそうですね。
日本人じゃなかったら今回のような災害は暴動が起きている。
そういう記事もあったそうです。
今回は、本当に辛い思いをしたり、犠牲者が出たりと、
とても苦しい状態だとは思いますが、
その中で人間の本当の絆を発見したような気がしました。
普段当たり前にそばにいた家族がいなくなったかもしれない。
だからこそ、再会した時に涙を流しながら抱き合える。
こんなことがなかったら、抱き合うことなんてなかったかもしれないのです。
家族のありがたみを感じる瞬間もなかったかもしれないのです。
大切な存在に気付く大切さ、
そして、こんな時だからこそむき出しにされてしまうその人の内面。
自分のことが一番大切なのは、誰もが持っている気持ちだし、
自分を大切に出来ない人は、他人の幸せも願えません。
だから自分もきとんと大切にするべき。
ただ、少しだげ
ほんの少しだけでいいから、
誰かに手を述べる心の余裕を持ってみたい。
私も、そんな時に
いい生き方をしてきたと、自分で思えるような行動をしたい
沢山の人の心を見てきた中で、本当の優しさに出会えた気がしました。
私も、そんな優しい心を常に持てるような人間でありたい。