我が家にあるゼンマイ仕掛けの古時計。
私のお爺さんが退職した頃、贈られたものです。
約3年前に取り壊した離れ(お爺さん夫婦が退職金で建てた隠居部屋でした)の座敷に半世紀置いてありました。
離れを取り壊す時、母が母屋に持ち込みましたが動かすこともせず置き物としてサイドボードと一緒に置いてありました。
私も仕事を退職した翌日、ふとこの時計の事が気になり、昔の記憶でゼンマイを回してみました。
すると…何十年も止まったままだった古時計が、何と動き出したのです。
15分ごとに少しずつ違うあの懐かしい鐘の音と、時を告げる時報。
よくできていて、夜中は鐘の音は時報だけ鳴ります。
子供の頃「大きな古時計」の歌が大好きでした。
今は亡きお爺さんやお婆さん、志半ばで癌で逝った父の事を思い出しました。
古時計は少しだけ遅れて行きますが、今日も令和の時間を刻んでくれています。
春休みに孫たちが遊びに来た時、ゼンマイ仕掛けの古時計が動く姿を見せてあげようと思います。
私もまだまだ時を止められない。
この古時計みたいに頑張らなくてはね