貞彦476話  『モラハラにあう女性』

 

 

モラハラに会いやすい女性
というのは特徴があるという。
その特徴を嗅ぎつけるのが
上手なモラハラをする側。

幼少期に経験した親との

関係や、何らかの理由で

自分に自信をもてず

自己肯定感の低い人が
あいやすいというのは
読んだことがある。

実際に私も病気という
負い目があって、すぐ
体調を崩し思い通りに
いかない自分には今でも
うんざりしているし、
ずっと自信が持てない
根幹になっていると思う。



「モラハラにあいやすい
 女性って自己肯定感が
 低いっていう話があるけど
 サバ子はどう思う?

 そうだとするならどう
 すれば、そういう女性が
 幸せになれる?」

「そういうことを知って
 『私のことだ~』
 ってなったら次に
 『こうすればよくなります』
 っていう答えを探して実行
 するわけでしょ。

 でも、結局うまくいかなくて
 『やっぱり何をやっても
 私は駄目なんだ、かわれない』
 ってさらに自己肯定感を下げる
 人のほうが多いんじゃない?」

「なるほど」

「ねぇ、モラハラや暴力男
 から無事に脱出できた女って、
 普通の男からしたら最高に
 いい女だと思わない?」

「なんで?」

「だってとんでもない忍耐力
 みにつけてきてるでしょ。

 夫の要望に1ミリの誤差もなく
 答えようと全力で努めるし、
 それでも責められて、さらに
 奴隷化しても命削る勢いで
 尽くしているんだから。

 そうとうな年月そんなことを
 しているもんだから、やって
 あげている側はとっくに麻痺
 しちゃっているんだろうけど、
 これをモラハラじゃない
 男にやったらほんのちょっと
 だけで『ありがとう~』って
 喜ばれるよ」

「たしかに、忍耐力は自信
 あるっていうか、モラハラ
 も暴力も毎日あっていると
 それが普通になるから
 麻痺してくる」

「仕事をして帰ってきたら
 三ツ星レストランより
 最高のタイミングで
 自分好みの食事が毎日
 でてくるわけでしょ。

 家事もすべて自分の
 こだわり通りにやって
 くれて、怒っている
 時は気をつかってくれて、
 不倫されても
 『私にも至らないところ
 があった』『家族の為、

 子供の為』とかいって
 傷つけられたのはこっち
 なのに、自分は血流しっぱ

 なしで家族守って、痛くも

 ないやった側を擁護してやる

 なんて最高すぎるじゃん、
 そんな女」

「そういうふうに考えた
 ことはなかったな」

「いい女が輝くのは自分の心に

 素直な行動をとった時だよ。


 だからここから幸せになれる

 って決まってるの。
 かんぱ~~~い」

0時すぎ、ぷう助が起きないよう

酔っぱらった小声で
サバ子と私のおしゃべりは
続く。
 

 

☆まだスマホがなく携帯電話が

主流の時のお話です。

 

☆個人の特定につながらないよう

一部の表現をかえています。

 

☆メッセージをたくさんいただき

ありがとうございます。

あたたかいお言葉に感謝で

いっぱいです。

本当にありがとうございます。

 

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【お気に入りの紹介です】

ブログでご紹介している

『ねこはるすばん』を描いている

町田尚子さんの絵本です。

 

ずっとネコヅメのよるをご紹介

したかったのですが、楽天で

確認すると、いつ入荷されるか

わからず、ご紹介できる日を

待っていました。

 

道を歩いていると、たまに

今日はよく猫を見かけるな…

という日があるのですが、

この絵本を読んだ時、

道を歩く猫たちのひみつを

知ったような気持ちになり

ました。

ねこたちが大好きな、ある夜の

お話です。

最後の最後までお読み頂き

ありがとうございます。

溺れているかのような

辛い時間を過ごしている人

に明日、何一つ悪い事が

起こりませんように。