貞彦475話  『引っ越し後』

 

 

引っ越しは、料金があがる

3月になる前に決まり、

急いで荷造りをして

当日を迎えた。

堂々と荷物をまとめて
積み込める引っ越しは
いいなと思いながら、
すべての荷物を積み終える
頃にぷう助の自転車も
トラックへ乗せてもらい、
あっという間に落ち着いた

引っ越しが終わる。

 

そして夜、サバ子が引っ越し
祝いにビールとお惣菜を買って
きてくれた。


「もーーー!なんなのこの
 新居は!!
 私に登山させる気?
 まったく、6階まであがって
 くるのに体力消耗した」

「そういうかと思った。
 だけど部屋も景色も
 最高なんだよ、みてみて」


笑いながら荷物だらけの
部屋へサバ子を案内する。

ぷう助もサバ子と久しぶりに
会えたことが嬉しくて、
さっそくたくさん遊んで
もらい寝る時間が近づいて

くると、遊びながら

舞台の幕を下ろすかのよう

に瞼を閉じ眠った。

私が寝室へぷう助を運んで

いる間にサバ子はビールや

お惣菜をテーブルに並べ、

そこからは久しぶりに

酔っても大丈夫な環境で

ビールを飲みながら、
学生の頃のような
止る事のないおしゃべりを
深夜まで楽しむ。

なんて心地のいい時間
なんだろうと思う。

貞彦さんと夫婦でいたら
人生にこんな時間は
作れなかった。

毎日貞彦さんのこだわりに
合わせた家事を深夜まで
終わらずにやって、
貞彦さんの機嫌がいい時に
笑い、怒っている時は

常に気を使う。

だから貞彦さんと
離婚できたことは良かった

と思っているけど、DVや

モラハラを受けるのは、

女性側にも原因がある

という書籍やブログも

目にしている。

そのことはずっと自分の
なかでもひっかかっていて
誰にもいえなかったけど、
サバ子に聞いてみた。

 

 

 

☆まだスマホがなく携帯電話が

主流の時のお話です。

 

☆個人の特定につながらないよう

一部の表現をかえています。

 

☆メッセージをたくさんいただき

ありがとうございます。

お返事がとてもおそくなって

しまいすみません。

あたたかいお言葉に感謝で

いっぱいです。

本当にありがとうございます。

 

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【お気に入りの紹介です】

ブログでご紹介している

『ねこはるすばん』を描いている

町田尚子さんの絵本です。

 

ずっとネコヅメのよるをご紹介

したかったのですが、楽天で

確認すると、いつ入荷されるか

わからず、ご紹介できる日を

待っていました。

 

道を歩いていると、たまに

今日はよく猫を見かけるな…

という日があるのですが、

この絵本を読んだ時、

道を歩く猫たちのひみつを

知ったような気持ちになり

ました。

ねこたちが大好きな、ある夜の

お話です。

 

 

最後の最後までお読み

頂きありがとうございます。

1人でどうにもならない

辛さを感じている人に

月や星の明かり、植物や

ペットが寄り添ってく

ますように。