貞彦331話  『夫の言い分』

 

 

『ぷう助は私が育てる
 のでそもそも養育費を
 決める必要はございません。
 
 逆に養育費をもらわなければ
 子供を育てられない環境に
 あるということのほうが
 おかしいのではないでしょうか。

 子供を育てる環境も経済力も
 私の方があります。
 親権をもつのがふさわしい
 のは私です。

 財産分与については
 分与する財産はありません。

 住宅は、結婚前から持って

 いた私名義の土地に私の

 貯金と両親の生前贈与で家を

 建てたのでまぁみには一切

 関係ありません。

 その他に分与するものは
 ありません。

 それどころか、私の働いた
 金銭でぷう助や妻自身の
 洋服などを購入し、それらを
 無断で持ち去ったのだから
 その分の返還を求めます。

 また、何も悪い事をして
 いないにもかかわらず、
 突然、目に入れも痛くない
 我が子を連れ去られた
 精神的苦痛、及び実生活での
 支障は相当なものでした。
 
 誰もいない家へ帰っても
 夜は寝付けず、ぷう助が
 帰って来るのではないか
 と真夜中から掃除をして
 おもちゃを並べてみたり
 したこともありました。

 次第に仕事も手に付かず
 ミスが増えていきました。

 人生を滅茶苦茶に
 された慰謝料を払って
 もらい、ぷう助に
 お父さんはけして何も
 悪い事をしていないという
 決着を必要があるので

 慰謝料を求めます』


また調停の続きを始めるか

のような書面だったけど、

調停をやり始めの時とは違い、

なにも動揺せず普通に読めた。

調停をやる意味はあった
のだろうかと思ってしまった

けど、私にとっての調停は、
裁判にむけて多くのことを

学んだともいえるから、
次が本番として堂々と

裁判所へいけるはずだと

思った。

 

 

 

☆まだスマホがなく携帯電話が主流の時の

お話です。

現在は離婚して平穏に暮らしています。

 

☆個人の特定につながらないよう

一部の表現をかえています。

 

 

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バナーの絵は、漫画家さんが
描いてくださった下絵です。
私が子供を望み、貞彦さんと
幸せな未来を思い描いている
シーンです。

下絵は漫画家さんと繋いでくださった
株式会社パルソラ様の提供です。

 

 

【お気に入りの紹介です】

砂糖、生乳、香料のシンプルな

原材料で私とぷう助が1番好きな

ヨーグルトです。

 

 

 

 

最後の最後までお読み頂き

ありがとうございます。

不安や苦しい時間を

過ごしている人が

穏やかな明日を迎え

られますように。

悩みぬいてだした答えが

良い未来につながりますように。