貞彦267話  『調停委員の事』

 

 

これが調停なの…?
という信じられない
気持ちで控室へ戻り、
今さっき調停委員に
言われたことを、頭の
なかで何度も繰り返す。

裁判所というところで
働いている人は、人の
人生を左右する判断や
裁きを下す特別な仕事
なのだから、格別に
素晴らしい人格者で、
真実を見極め意見
や判決をだすものだと
思ったけど、何かが
違う。

調停員は中立な立場で
両者の話を聞くという
ことだけど、なぜこんな
質問の仕方をするのか、
という思いが込み上げる。

色々な事情で、子供を

産んですぐに1人で

子育てをしている人は

いるし、私は保健師さん

や頑丈目さんが助けて
くれたけど、もっと
孤独な育児をしている
人だっている。

それを
「1人では無理でしょ」
という前提の聞き方
には疑問を感じる。

本心としては、質問の
語尾に「無理でしょ」
「できないでしょ」
という調停員の思いは
付け足さないで頂き
たかった。

そう思うと、女性の
調停員自身の出産後は、
旦那さんや両親などに
手助けしてもらえる
子育てをしていて、
周囲もまた同じような
環境の子育てだったから、
産後から家事や育児を
1人でやらなくては
いけない女性がいる
ことを、信じられ
なかったのかもしれ
ない。

ほかに考えられると
すれば、貞彦さんが
私の事を重病人の
ように伝え、子育てが
できないとでも
いったのか…。

そうだとしても、
公平な立場であるの
だから、質問だけを
していただきたかった。

そんなことを考えて

いると、思考が
凄く甘いミルクティー
にモンブランを食べ
たい、やっぱり
ずっしりと濃厚な
チョコレートケーキ
がいいなと、甘さに
満たされたい欲求で
スイーツばかりが
頭に浮かぶようになった。

そして最後は疲れた…

という気持ちでいると、

いつのまにか周りの

人たちはいなくなっていて
控室は私と四条先生
の2人きりとなった。

 

 

 

☆すべての調停員が

このようなやり取りを

するわではありません。

 

☆まだスマホがなく携帯電話が

主流の時のお話です。

現在は離婚して平穏に暮らしています。

 

☆個人の特定につながらないよう

一部の表現をかえています。

 

 

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最後の最後までお読み

頂きありがとうございます。

 

明日も希望を忘れず

1日を頑張れますように。

 

小さな望みも信じる気持ちで

大きな望みにかわりますように。