貞彦257話  『謎の多い仕事が決まる』

 

 

面接の当日、ぷう助を
一時預かりへお願いした後、
帰宅して家事と別の求人を
調べながら、電話が来るの
を待つ。

何時に面接なのかは
当日電話するということで、
本当に電話がくるのかも
わからないまま11時が

すぎた頃、電話が鳴り

ほっとしながらでると、

 

「今日13時半、勤務地わかる?」

「はい」

「じゃ」

 

電話が切れた。
場所はわかるけど、
そこの玄関で待てば
いいのか、どこか中へ
はいるのかも教えて
もらえず、すぐに電話を
かけ直したけど繋がら
ない。

仕方なく、面接の時間
まで家事をして早めに
自転車で勤務地へ向かった。

勤務地は誰もが知っている
食品会社で、求人には
下請けの会社として
食品会社の中で事務や
管理の仕事という
ふうに書かれている。

けれど1番気になった
のは、他のパートとくらべて
時給の良さが目立った事。

きっとたくさんの人が
応募するだろうから、
採用されないだろう
と思い、駄目もとで
応募していた。

そして、食品会社の
建物が見えてきて、
約束の時間より早く
着くことはできたけど、
会社の建物が敷地の中に
倉庫のような所も含めて
3ヶ所もある。

どこに自転車をとめて、
どうすればいいのかも
わからず、とりあえず
駐輪場っぽいところを
見つけて自転車のそばへ
立ち、連絡がくるのを
待っていると13時26分、
着信がきた。


「も~しも~し、どこに
 いるの~?」

「あの、自転車がいっぱい
 止っている所です」

「あぁ、そっち!?そこじゃ
 なくて玄関だって」

「わかりました。今から
 向かいます」


といったらまた電話を
切られた。

玄関と言っても3棟のうち
どこの玄関だろう?と戸惑い
ながら1番近くの建物へ
行くと、裏口のような所も
あり玄関が2ヵ所ある。

どうすればいいのか
さらに困っていると
また電話がきて


「もしもし~どこ
 いってるのー」

「えっと、自転車が
 止めてあるところの
 玄関です」

「え?いないじゃん。
 あー、そっちね、いたいたー
 おーい」

と、遠くから携帯電話を
しまいながら歩いてくる
身長190cmはある大柄で
50代後半くらいの男性が
歩いてくる。


「履歴書持ってきたー?」

「はい持って来ました」

「まっ、後で見るよ」

「で、なんで働きたいの?」

「生活費が必要だからです」

「まーそうだよね。
 おじさんさー、こういう
 時に仕事内容に興味が
 あって~とかそういう
 インチキなこと言われる
 の嫌いなんだよ。
 で、旦那は仕事何してるの?」

「えっ、夫の仕事ですか?」

「そう、パパちゃまは何の
 仕事かい?どこの会社?」


色々な事が衝撃過ぎて
躊躇した。

私を見ている瞳は薄い
茶色で、高い鼻に
羨ましい綺麗な白い肌
で海外モデルのような
顔立ち。

面接も一般的なものとは
まったく違い、食品
会社の玄関で立ち話に

なっている。

質問された会社名は、
貞彦さんに何らかの
連絡をされたら
最悪だと思い、この
面接は落ちる事が
決まったものとして、
仕方なく返答をした。


「子供と家を出てきて
 離婚の準備をしている
 ところなので、夫の
 会社名は言えないんです」

「なんだ子供いるの。
 暴力男か?子供は
 どっち?ぼくちゃんかい?」

「暴力のようなものです。
 子供は男の子です」

「なんだ、じゃあどうする
 んだよ。ご飯くわせなきゃ
 なんないじゃん」

「はい、仕事をずっと
 探しています」

「そんなこと
 いってらんねーだろ。
 太郎がかわいそうに」

「面接で落ちてしまい
 どうすることもできない
 んです」

「まったく、君は
 ろくでもない男を
 選んだな。で、
 いつからこれんの?」

「え、保育園に来月
 から入れるので
 その日からお願い
 したいんです」

「じゃ、その日に
 ここきな」

「何時ですか?」

「気にしなくていいよ、
 後で電話する~。
 おじさん忙しいんだよ、
 これから高速乗って
 泊りがけの仕事いか
 なきゃなんないから~。
 じゃぁ~ね~」


そういい、大型の車に
のって走り去ってしまった。

「おじさん」と名乗って
いたけど、どういう立場
なのかも知らされず、

けれど採用してもらえた

ことは、何よりもよかった。

ただ、いきなりぷう助を
太郎と呼ぶ個性の強い
「おじさん」の下で働く
のは、色々なことが
あるんだろうなと思う。

どうか、いきなり解雇に
ならないよう願うばかり。

 

 

 

☆まだスマホがなく携帯電話が

主流の時のお話です。

現在は離婚して平穏に暮らしています。

 

☆個人の特定につながらないよう

一部の表現をかえています。

 

 

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お菓子と絵本の紹介です。

 

最後の最後までお読み頂き

ありがとうございます。

 

明日は体調のすぐれない

人が少しでも回復しますように。

たくさん笑顔になれますように。

元気な人は、いっぱい元気で

いられますように。

幸せな人にはもっと幸せが

訪れますように。