「呪い」というと、おどろおどろしいですが。
自分や相手にかけてしまう「呪い」とは。
ごくごく普通の、
いたって普通の、
言葉だったりします。
ほへ?
と思ったあなた。
ちょっと、考えてみてください。
「●●になりたい」
たとえば、あなたが傷つきやすい人で、他人のちょっとした言動に心を大きく揺さぶられるとします。
たとえば、
『強くなりたい』
そう思うこと自体は、全然問題ない。
人の目を気にせず、のびのび好きなように振る舞いたいって思うのは自然なこと。
だから、他人のちょっとした言動に振り回されない自分になりたいのです。
この思いが強すぎると、どうなるか。
『私は弱い。だから強くなりたい。』
事実ですけど、その事実をまずはすり込んでしまうんですね。
それを一瞬で、しかも、無意識に考えてしまう。
弱いことを肯定するのは、「事実を肯定」するだけでよくて、
未来に向けた自分は「強くなる」だけでいいはず。
そう考えていく内に、自分に対して
『私は弱い』=『強くなりたいと願う自分はとても弱い』
と、すり込まれていきます。
【自分が思うこと】が、自分の環境を作っているのだとしたら、弱いと思っているあなたに対して、その弱さに惹きつけられる人が出てくるのは想像つきます。
つまり、あなたを攻撃する人がでてくる可能性がある、ということ。
望んでいることは、「強くなる」こと。
それならば、「どのように強くなりたいのか」を考えた方が、より自分の希望に近づけるのではないでしょうか。
今回は「強くなりたい」を例に挙げましたが、
*優しくなりたい、優しくされたい
*キレイになりたい
*明るくなりたい
ということも、同様に言えるでしょう。
願いが叶うことを望んでいるのだとしたら、「~だから、~なりたい」というよりも、「こうなる」と具体的にイメージした方が、より前向きになっていけるのでは。
起きる事象によっても人の心は左右されます。
それは、どんな人でも。
まずは「~だから」という言葉で、自分に呪いをかけることを、やめてみましょうか。

