30を過ぎたら、自分の顔に責任を持て。
と、両親から言われてきました。
そのときはわからなかったけれど、四捨五入して40になるころから
少しずつわかってきたような気がする。
生まれ持った顔、だけじゃないってこと。
生まれ持った顔にはずーっと(今でも)コンプレックスがある。
ずーーっと美人と比べられて育てば、そりゃひねくれますって。
でもね、美人は美人で苦労がある。
昔の女優のような華やかな顔立ちの母は、それはそれで苦労したとか。
同性からのやっかみ、仲良くなるまでに時間がかかる
一方で男性からは表面だけを見てつきまとわれる
見た目で思いこまれてしまうから、きっとどこかで「私自身をわかってほしい」と思っていたんじゃないかな。
そう聞いていたから、そこまで親に対してはひねくれなかった。
周りだよね、周り。
特に男性は辛辣だったよ。
一時期、ある種の男性が大っ嫌いだったもの。
思春期は特に辛いよね。ルックスのこと言われるの。
「遺伝子の悪いほうだけ受け継いだ」とか言われたら落ち込むよね。
そんなことを言う人の人間性って信じられない。
とはいえ、もう過去のことだし、今は自分の顔が嫌いじゃないし。
なによりも大きかったのは、両親が
「自分の顔は自分で責任を持ちなさい。
自分で責任を持てる大人になりなさい。」
と私に言ってきたこと。
父は父なりに、母は母なりに悩んできたことをその言葉に集約してきたんじゃないかな。
まだまだ自分の顔に責任を持てる自信はないけれど、少しずつ「生き様」が表に出てくると、心を引き締めていこうと思った、そんなことを思い出した金曜日の朝でした。