トランプ氏勝利 | makoonのブログ
- 今回は、トランプ氏がズバリ指摘する通り、相手はハリス氏でなく、顔のない体制、官僚組織、既得利権だ。よって、相手は、バイデン氏だろうが、ハリス氏だろうが、カカシだろうが変わらない。ハリス氏は、大統領候補になる以前は、民主党支持者からも、無能、自らの考えがない、という事が一般の評価だが、候補となった途端、突然祭り上げられる。当然、大統領になって積極的に何をするか、ということがない。逆にいうと、何もないこと、つまり現状維持、批判されないことこそすべて、というのが、まさに、顔のない既得利権を代表していることを示している。セレブは積極的に支持表明し、雰囲気はもりあげるが、具体的、積極的な支持の理由はない。選挙に勝つことのみを目的とし、幾分優里と映る妊娠中絶ばかりを強調する。彼女が自らの言葉を話せないのは、批判されない事を目的化しているからだろう。
- トランプ氏は、全く逆で、悪性も含めて、個人、人間を象徴している。自ら考え、それを率直に表明し、批判を恐れない。自らが利己的な存在である事を直視するが故に、他者のそれも尊重し、それ故にディールを重視する。最大の美点は逆境下での不屈さにある。アメリカ合衆国が、トランプ氏を大統領に選んだのは、アメリカが、まだ、個人主義の国、自由の国である事を象徴しているのではないか。そして、そうであるからこそ、トランプ氏は、非人間的な巨大既得利権を強力に批判する。トランプ氏の演説を直接聞けば、2016年以前から、要は「既得利権をぶっ潰す」と言っており、全く変わっていない。ハリス氏が何をしたいか、考えを持っていないのに対して、トランプ氏は、かなりはっきりとした考えがあり、大統領になること自体が目的でなく、そこですべきと考える彼としての正義があることは明確だ。だからこそ、既得利権側は、なりふり構わずトランプ罵倒を繰り返すのだろう。ワシントンDCが90%ハリス氏に投票していることが、トランプ氏が反既得利権である事を象徴している。
- 巨大メディアは、トランプ変人、危険、とばかり主張するが、自分は、以前より、左派ポリコレの偽善、既得利権、グローバリストの全体主義を危険視していた。トランプ氏への罵倒は単に自らへの批判に対する誤魔化しと思える。民主党は、グローバリスト、巨大テック企業、医療複合体、官僚機構と、癒着し腐敗している、とは、RFKも、サンダースも批判している。
- ポリコレは、実態は、既得利権、つまり、官僚機構、医療複合体、軍産複合体、巨大テック企業、オルドメディアであり、その利益の為、庶民を抑圧し、腐敗しており、これは、世界的なグローバリスト、ポリコレに共通した傾向と言える。RFK氏が指摘するように、CO2削減とコロナは、それにより利益を得る既得利権が偽善的レトリックで弱者を抑えつける為に利用されている。
- 環境保護は大事で、大気や水質汚染が問題というならわかるが、CO2削減は無関係であり、また、インドなどの発展考えればそもそも無理な話。何よりCO2排出/人は先進国が圧倒的であり、本気なら自身のエネルギー消費を半減すべきだろう、が電力を大量消費する生成AIはもてはやされ、益々売れているSUV減らせという話にならず、何故かBEVや再生可能エネばかり強調され、また、植林世界一は中国だが、それが賛美されるということはなく、逆に、再生エネ、BEVで世界をリードすると、賛美されるどころか、欧米は途端に批判始める。牛をやめて、豚や鶏、あるいは魚を、と言う話も殆どない。陰謀論という濡れ衣ではなく、実際にそう疑われても仕方あるまい。『世界の本当の仕組み』という本に詳しい。
- コロナ自粛で利益を得るのは普通に巨大テック企業と医療複合体だろう。ロックダウンさえ、外出を規制され、リモートワークになれば、テック企業は大儲け、医療複合体は、補助金とワクチンで大儲け。日本などコロナ対策費で300兆円使い、無制限に医療複合体にカネが流れ、また、コロナワクチンについては、治験期間が短く、それなりのリスクは考慮されるのがむしろ自然だが、ワクチンへの懐疑論は、陰謀論等と変人扱いされ、異論は一切許されず、一方、殆どコロナに無関係な非高齢者にも、接種が実質強要される、というのは、言論の自由や、個人の尊厳、という民主主義の根幹原理への重大な侵害だが、これが、「思いやりワクチン」等という偽善的な正義で正当化される、というのがいかにもポリコレ的手法だろう。
- ウクライナ侵攻については、今回のロシアの侵攻は、止むに止まれぬもので、むしろ米英がそれをけしかけたと見る方が自然だ。故に、侵攻後、むしろ、ロシア悪、の大キャンペーンで益々戦争が煽られている。ウクライナ侵攻は日本の対米開戦と経緯が似ている。ロシアは、欧州との関係強化を切望しており、領土的野心はもちろんないが、逆に、安全保障と、ロシア系住民の保護、と言う観点で、その関係を犠牲にしても実行せざるを得ないところまで追い込まれていた。逆に、米英は、独露離間、欧州統合妨害の為、盛んにロシアを挑発し、関与しない、等と仄めかし、一発打たせ、ロシア悪、と大キャンペーンを始めたのは、リメンバーパールハーバーと手法が変わらない。ドイツのショルツ政権は、当初はこれを見抜き、支援も控えめにしていたが、ナイーブな世論に負けて、米英の術中に嵌っていると言える。環境についても、同様に過激な環境NGOに屈したとも言われ、こうした場合、緑の党が、左派ポリコレらしく、正義を過激化し、寧ろ世論を煽る。バイデン氏は、元々非介入主義だが、ウクライナについては、息子の疑惑が取り沙汰されているように、特別な利害関係が何かしらあった可能性がある。いずれにせよ、2014年のクリミア支配以降、アメリカの強力なテコ入れがあった事は間違いなく、そこには、利権も絡んでいるだろう。軍産複合体の暴走は、異常な予算割合のほか、アイゼンハワーが指摘した事で有名であることからも明らかであり、陰謀論でもなんでもない。
- オルドメディアは、言論の自由、権力の監視、ではなく、逆に、巨大企業や官僚機構等既得利権の宣伝機関と化し、自身既得利権化している。個人がそれぞれの意見を持ち、それを尊重する事、その為に必要な情報を提供する事、という民主主義の原則や、政治以外も、企業も含んだ「権力の監視」という社会的責任、或いは矜持は全く忘れられ、逆に、率先して自由を抑圧している。環境正義、コロナ自粛正義、ウクライナ正義、など、全て異論は罵倒、封殺され、しかも、それが社会正義を偽装して行われ、言論の自由、報道の自由を自ら殺している。まさにかつての共産主義と瓜二つだ。特に、トランプ氏への罵倒には公平性のカケラもなく、トランプ氏に宣戦布告された既得利権のヒステリックな反応をそのまま反映する事で自身既得利権である事を証明してしまっている。巨大テックは、妙に先進的なイメージがあるが、寡占が進み、まともな競争原理が阻害されていることは明らかだが、それは、単に、政界、メディアへのロビー活動の成果であり、コロナ自粛で、利益を得る巨大テックや医療複合体への健全な疑いが殆ど出ないことは以上と言えるだろう。学会も同様であり、大学は以前は、保守とリベラルが半々だったそうだが、今は、殆どがリベラルとなっており、学校、教育機関は、既得利権とポリコレの奇妙な道徳の混合物と化している。
- 今回トランプはSwing State全部とったが、これは、RealClearPoliticsというサイトで事前にわかってた事だった。ミシガン、ウィスコンシンはハリスの方が幾分高かったが、毎回トランプ支持は調査では数%低く出ること考えると、総取りだろうと思われた。不思議なのは、にも関わらず、世界でも日本でも接戦、と報じられ、共和党強いアイオワでハリス逆転、等事実と違う報道が普通になされていた事で、これこそ、ポリコレメディアの暴走の証拠だろうと思われる。客観性や公平性などない。
- 何故か、日本のメディアもそれに倣っているが、単に、西側ポリコレメディアに従っておけば権威保てる、という自己思考できない証拠だろう。同じような話は別でもあり、RFK氏は、反ワク陰謀論者などいうヘイトを、日本の大手メディアが真顔でやっているが(欧米メディアでさえ、ワクチン懐疑論者といっている)、生成AIに聞くと、氏は、世間が騒がれるずっと前から環境は変更問題に取り組んでいると教えてくれる。米国は医療費が高い割に平均寿命が短く、普通に考えれば政治に問題があると考えるのが普通だろう。日本のメディアについては、既得利権で腐敗した日本最後の鉄の三角形というのは、ジャニーズ事件を外国に暴かれる国辱以前に、単に番組の質が画一的で低次元である事だけみても明白で、今回の、欧米ポリコレメディアの受売りを垂れ流して煽ればOKという低次元な姿勢もその一つの結果だろう。(なお、NHKは、流石に空気に迎合しているだけでなく、一応公共放送の責務、をそれなりには念頭においており、ワクチン被害も遅まきながら報道はじめ、ワクチン懐疑論者、と民放よりは幾分まともだ。
- 今回の選挙戦は、共和党対民主党、という戦いではなく、新興勢力対旧体制、大衆対エリート、人間対機械、民主主義対全体主義、狼対羊、と見た方が妥当だろう。トランプ氏の主張は、従来の共和党は企業寄り、金持ちの為の党と言われたが、トランプ氏は、忘れられた人、生活に苦しむ庶民に訴え、一方、民主党は、巨大テック企業や医療複合体などと癒着している、というのは元民主党のRFK氏や、現民主党のサンダース氏自身が指摘している。このほか、トランプ氏は、民主主義を相対的に捉え、異なる体制の存在を認め、故に取引を重視し、外政を好まない。故に共和党も民主党もその実態は以前から大きく変わっている。リズ・チェイニー等、共和党の旧体制の代表者が、ハリス氏を支持するのは当然の帰結だ。また、RFK氏やイーロンマスク氏は、恐らく全てについて、トランプ氏の主張に賛成ではないだろうが、それでも支持しているのは、既得利権による全体主義に反対、という点でトランプ氏と完全に一致している為だろう。RFK氏は、以前から奇人と言われているが、独自の考えを明確に持ち、自党の民主党の批判を躊躇せず、民主党を出た後に独立候補として大統領選に立候補しており、マスク氏は言うまでもなく、稀代の起業家であり、自由を愛する個が突出しており、トランプ氏を支持するのもまた必然だろう。そして、トランプ氏は、完勝した。既得利権、エリート、全体主義が敗れ、個人、人間、狼が勝った。アメリカが、自由の国でなくなる事を、国民が拒否した結果だと思う。というかそもそも、ハリス氏に変わった時点で、反トランプという以外積極的な主張なく、単に空虚な美辞麗句と、奇妙な笑顔だけしかない、正にカカシのようなハリス氏を、流石にアメリカ国民が選ぶ訳はないだろうと、自分は思っていた。
- 今のアメリカは、自由の国でなくなっており、社会は、階層化し、固定化し、既得利権、一部のエリートが支配する国になっており、それこそがまさに、所謂分断、二極化、の原因であるとは思う。長年アメリカと渡り合ったプーチン氏の見立ても、アメリカという国は、官僚機構が動かしており、大統領といえでも自らの意思で判断できない、というものだが、的を射た見解だろう。とこうした固定化した一部のエリートの既得利権と、その奇妙な道徳律に対して、素朴な人間が反発を覚えることは、当然の事であり、今回の勝利は、アメリカが、まだ、個人の国、自由の国であろうとする意思を失っていない、と言うことが示された結果だろう。そもそも、アメリカ合衆国の建国の理念は、人と人は考えが異なる事を寧ろ前提とし、その考えの異なる人々がいかに共存するか、という事を中心に据え、ジョージ・ワシントンと、アレクサンダー・ハミルトンは、放っておけば、多数派の支配になり、専制に陥る、という歴史の教訓を、正確に見抜き、それをいかに避け、個人の自由を保証するか、少数派が多数派の専制の犠牲になり、独裁に陥る事をいかに避けるか、という事を念頭に、憲法による原則の宣言、自由の保証、武装民兵の権利による自衛の権利を確立する他、三権分立や連邦と州との分権、等権力を何重にも相互監視するよう制度設計し、その一方で、社会の一体性を維持する為、その建国の物語、自由の理念を幾分過剰に重視していている。この200年以上機能してきた、制度、理念がついに死に体になりつつあったことこそが、分断、エリートの暴走の真の原因だろう。このアメリカ合衆国の建国の理念を受け継いでいるのは、トランプ氏、RFK氏、マスク氏などであり、民主主義を謳う既得利権、巨大メディアではない。
- トランプ氏は、正にこれを問題視し、「ぶっ潰す」と正面切って、宣戦布告し、官僚機構を、食品、医療、軍産複合体、を寧ろ解体しようと、実行者を送り込み、マスクし、実際に、こうした官僚機構の腐敗を一掃することは、正にアメリカにとって必要なことだろう。しかし、だからこそ、トランプ氏の暗殺の危険性はあると思う。実際に、数回暗殺されかかっており、アメリカの真の権力者の既得利権の集団は、そう簡単に潰される事を座して待つとは思えない。

