橋下さんの、風俗や慰安婦についての発言に感動した。知性と意思、勇気を持ち合わせていないとこんなことはできないと思う。


まず、橋下さんは、弁護士出身で非常に論理明晰な人であり、決してバカではなく、こうした反論を予想できなかったはずがない。

それなら、利益などなく、不利にしかならないのに、あえてこうした発言を行ったことには、どういった意図があったか。


普天間飛行場を視察した、というところと、沖縄の基地についての問題意識があったに違いない。沖縄基地については、以前は、「大阪で受け入れていい」といっていたが、今は、「沖縄でもってもらうしかない」と意見を変えていると思う。これについては、同意見だ。戦略的観点と、人口密集地を避けること、および本土が攻撃対象となることを避ける(この理由は確かに卑劣であるが)、基地が沖縄になる、というのはやむを得ない、と橋下氏も気づいたのだろうが、一方、一方的に負担を押し付けていることについて、本土の勝手であることも一方理解しており、だから、特に、米兵による、レイプという実際的な問題については、どうしても何とかせねばならない、一方、性欲処理を現実的に考えねばならない、という点も理解しており、そうすると、風俗、というのは、はっきり言って合理的な解決策だと思う。

基地は沖縄に持ってもらわねばならない、だけど、米兵によるレイプだけは、何としても避けねばならない、その場合、どうした解決策があるか、批判されることを恐れるのではなく、問題となるとわかったうえで、あえて現実を突きつける、ということは勇気がなければできないことだ。


また、これと慰安婦を絡ませている。これは、おそらく、パククネ大統領がアメリカで、日本の戦争責任について言及したことについて、日本として、あまりに馬鹿げた発言は反論せねばならない、という国家としての意思を示さねばならない、と考えたのだろうと思う。歴史の事実については、基本彼の言うとおり。それに対して、誰も強く抗議しないことについて、日本で有名政治家となっている自分だからこそ、それを主張せねばならない、と考えたのではないかと思う。確かに、各国に紹介されており、ちょっとほっとしたのが、変な意訳ではなく、

・慰安婦制度は、どの軍隊にもあったもの

・問題は軍の関与であり、それはない、というのが公式見解

という点が伝えられている、ということ。


この種の話題を出すと、女性蔑視だ、といった批判され、レッテル針を受けるのは当然予想できる。しかし、問題はそこではなく、

・沖縄米兵のレイプを起きないようにする

・国家への言われない侮辱に反論する、

という問題意識、それを自分が言わねばならない、という義務感、から発言しているもの、と信じる。



知性、責任感、勇気、

橋下さんは、やはり大政治家だと思う。