■あらすじ
●多羅尾伴内…探偵
●木俣信夫…私立医大の理事長
●新村真砂子…木俣の秘書
●宇田川警部…ひっじょーにきびしいー
満員の観衆が見守る球場で、スター選手がトリカブトを使った毒針でKILLされた。
たまたまその場にいた名探偵藤村大造の代理人・多羅尾伴内が、
集まっているカメラマンのひとりに
「特ダネが欲しかったら客席を写しなはれ」と言う。
すると一塁側に、観客に紛れて逃げる犯人らしきものの姿が激写されとった。
しかしこのカメラマンもトリカブトでシボンヌ。
同じころ、私立医科大学の理事長・木俣にも脅迫状が届いた。
「選手を殺したのはおいらさ。
次の犯罪を防ぎたいなら10億払いな」
的な。
的な…って言うのは、
この辺ですでにうとうとしていたから記憶がおぼろげ…。
宇田川警部は「ひっじょーにきびしい、ピアノ売って頂戴」と頭を抱えてしまう。
理事長たちは名探偵・藤村大造に依頼に行くが、藤村は今留守で、その代わり弟子?の多羅尾伴内が事件の調査をすることになる。
犯人は青い鬼面のようなお面と白髪。
そしてマント。
いろいろ行動するのにそのマントは邪魔やろ?と思ってしまうナイスなコスチュームで登場しては場をかき乱していきはる。
野球選手と同郷のアイドルが歌番組の途中でワイヤーで宙吊りになり胴体を切断されてKILLされた。
その場にいたアン・ルイスやキャッツ★アイもびっくらポン。
事件の真相は。
北海道で木俣の息子が野球選手とアイドルと一緒に車を運転していて、事故を起こした。
犠牲者(子供とその父親)を見捨てて逃げていく3人。
生き残った妻は(目撃者を消さへんのんかい!片手落ちやな)木俣の秘書、真砂子となり復讐に燃えていた。
しかし真砂子もまたやられてしまう。
真犯人は一体誰なのか。
木俣の息子の結婚式、放送禁止用語な体形の男が登場し、真相を明らかにしようとする。
犯人は実は木俣理事長その人だった。
多くの人間を犠牲にし、今の地位にしがみつく男。
「そんな奴ァゆるせねぇ」
「お前は一体…」
「ある時は片目の運転手、ある時は流しの歌手、そしてまたある時は放送禁止用語な体形のひと、
しかしてその実態は、
愛と正義の使徒、
キューティーハニーさ、
違う、
藤村大造さ」
(そう、キューティーハニーの元ネタがこれ)
バキュンバキュンと拳銃をぶっぱなし、華麗な?アクションを見せ、
悪を一網打尽にする。
藤村大造(多羅尾伴内)は
事件を解決して、去ってくのだった。
■おしまい
■感想
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B00BPGODPG
話の筋立てがめちゃくちゃで、
よくこんな脚本で映画化したなぁ…と思うかもですが、
時代が時代だからいいんです。
しかし、観客は正直なもんで
二作目は閑古鳥。
多羅尾伴内シリーズは二作を持って打ち切りになりました。
二作目の方がグロ度マシマシだったらしいのでそっちを観たかった。
こちらは、宝塚ワイヤー事件を元ネタにしたワイヤー胴体切断がグロ見せ場。
全然グロちゃうけど。
「ああっ、いやぁっ、ああっ」
言うてるうちにちょん切れちゃう。
この映画、何がすごいって、
ストーリーに関係ない所で
●クラブで熱唱する八代亜紀様
●歌番組で頑張るアン・ルイス様。
●同じく歌番組のキャッツ★アイ。
キャッツ★アイなんて、たぶんこのブログ読んでる人誰も知らんで。
怪盗のキャッツアイちゃうからね。
●流しの歌い手になって自分の持ち歌を歌ってる小林旭。
あんまり内容に期待しないで観てください。
間違っても「オリエント急行」や「ナイブズ・アウト」みたいな本格を期待しちゃダメ。
動機の切なさに泣ける『オリエント』のレビューはこちら。
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伏線が伏線でクリエヴァでキャーな『ナイブズ~』のレビューはこちら。
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多羅尾伴内は
ある意味
小林旭オンステージ!
多羅尾伴内と検索したら
胴体切断と出てきますが、
多分、こっちの小林旭versionの方だと思います。
さすがに片岡千恵蔵様のほうは観たことござらぬよ。
というより、
今の若い方が
多羅尾伴内なんか知ってるわけないか。
この映画のテーマは。
こんなグダグダでもOKな時代。
牧歌的で
ええな~~って思います。
眠くなるけど。
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これ!
WOWOWさん、二期の
『鬼面村の惨劇』もやっておくれやす~。
グロすぎて観客にそっぽ向かれたそうで、
そんなグロ?
観たい、観たいよぅ。
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