■あらすじ
●テフン…大学病院の医師
●ミヌ…テフンの息子
●ヨンジュ…テフンの妻の妹、検事
●ウシク…オーツー社の社員
テフンの幼い息子が意識不明の重体になり病院に担ぎ込まれた。
病名は、急性間質性肺炎。
間質性なので難治。
そしてテフンの妻もまた急性間質性肺炎でシボンヌ。
妻の妹で検事のヨンジュは、
「半年前に健康診断してるのに何もなかった」
と言う。
テフンが不審に思って調べると、ここ10年ほど、しかも春先に限って急性間質性肺炎で重症化したりシボンヌしたりする症例が増えてたん。
その患者に共通すること。
加湿器を使ってる。
テフンが実験すると加湿器を使ったモルモットが全滅。
原因は加湿器…ではなく加湿器にカビが生えないようにする殺菌剤。
毒性の強い殺菌剤のせいで皆が病気になって行ってたわけ。
しかも政府の「安全基準」はクリア。
被害者家族たちと訴訟を起こすことにしたテフン。
しかし殺菌剤を販売していた世界的企業オーツー社は、それを認めない。
韓国支社の社員・ウシクは、検事だったヨンジュを退職させ、被害を訴えてた人たちに訴訟を取りやめるように手を回す。
ヨンジュは被害者たちの弁護士になる事を決意。
裁判が長引くにつれお金もかかり、被害者も一枚岩ではなくなる。
しかもウシクはミヌを助けるためには肺を臓器移植するしか方法が無い事をわかっており、その手助けをすることをテフンに申し入れてきた。
公判が始まり検証実験の結果が発表されるが、薬剤に毒性はないという結果が出てしまった。
しかもその検証に立ち会ったのはテフン。
先頭に立って罪を認めろや!ってしてたテフンが
「何もありませんでした」
言ったもんだから…。
驚き怒る被害者たち。
今までやってきたことは何だったのか?
オーツー社の社長は韓国支社からアジア総括部門に栄転。
残った薬剤に毒性があることを承知のうえで市場に出して売りさばくようにとウシクに伝える。
「誰が死んでもかまへんがな。
我が世の春を謳歌するがな」
しかし、ソウル大学で行った検証実験結果はデータを捏造した虚偽のものだったことがニュースで報道される。
実験を動画に取っていたテフンが暴露したのだ。
実はウシクがミヌを助けるためにテフンのもとを訪れた時、彼は自らの正体を明かしていた。
ウシクもまた薬剤によって妻と娘を失っていた。
しかも自分の勤務している会社の薬剤で。
ウシクは会社に対し復讐した。
妻と娘の仇を撃つために。
己の持つすべてのものを賭け投げ打ち、復讐する。
オーツー社の裁判に検事として登場したのは、職を追われていたヨンジュ。
責任の所在をはっきりさせない政府にテフンが激怒する。
その時。
裁判所の周りでは大きな声が沸き上がっていた。
被害者の抗議の声は大きなうねりとなり、裁判所を覆い尽くしていく…。
■おしまい
■感想
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B0BWXX6SZ2
実話から。
安全にと思って使った薬剤で間質性肺炎。
「言うても肺炎やろ?」
ちゃいます。
間質性肺炎が怖いのは炎症が肺の内部組織だけではなく肺そのものを破壊するところ。
もっとサスペンス色の強い作品かと思ったら社会派ドラマでした。
オーツー社のシャチョサーンがマジクソヤロウで。
その配下にいるウシンもマジクソ有能ヤロウだと思ってたら…のあの展開。
ラストは少々ウルっと来ましたよ。
加湿器カビ問題。
カビでも呼吸器痛めるし(カビ怖いよ)、
ほな薬剤でカビを退治しよかと思ったらそっちは毒性あるし。
どないせぇと言うんや?ってなりますわな。
クエン酸と重層でお掃除すればいい、ってほんまかいな。
カビ殺菌剤もきちんと表示を読んで使わないとあかんし、その表示すらも信用できない。
いい意味でのどんでん返しで、
なかなか面白かったです。
ただ、地上波では放送しない(出来ない)かなぁ。
ジャパニーズでも、そういうの最近あったし。
この映画のテーマは。
韓国、
実話をもとにした映画多すぎ。
これ!