3月の読書メーター
読んだ本の数:17
読んだページ数:4436
ナイス数:1173(ありがとうございます)
みんなこわい話が大すきの感想
押し入れに住む「何か」は、不幸な境遇にいる少女・ひかりの心の支えだった…と言うハートフルな展開が、おぞましい世界に突入していく。子供向けのような装丁と導入部なのに、結構エグい内容。いじめられていたのにみんなが優しくなって行き、お姫様のように扱われることに違和感と異常さを感じとれるひかりの真っ当さが救い。
読了日:03月31日 著者:尾八原 ジュージ
戸張と御子柴 孤島の夜の黄泉還りの感想
作家(売れてない)とYouTubar(大人気)の二人が、死者が帰ってくるという島にツアーで行ったら…と言う民族系?伝承系?ホラー。全く怖くは無いし何なら出てくるアレも「いややなー」とは思うけど生理的嫌悪感をもたらすようなものじゃない。何なら映画の『クズゾンビ』の方が「うわぁ」だった。二人のバディの掛け合いが面白く、するする読めちゃった。続編は出ないのかしらん。
読了日:03月29日 著者:蒼月 海里
少女が最後に見た蛍の感想
シリーズももう4作目。とは言え、ここから読んでも大丈夫な短編集。「想像」する仲田さんがとても良い。表題作は辛い。大人になっても…何ならジジババになってもいじめは存在するんだから。仲田さん、結構しんどそうで、そこも辛かった。
読了日:03月27日 著者:天祢 涼
SFが読みたい!2024年版の感想
読んでみたいと思ったのが何冊か。『ザ・フラッシュ』が映画で1位に来るとは、嬉しさの極み。DVD目録の凋落っぷり…。『女神の継承』『ドント・ウォーリー・ダーリン』は取り上げてほしかったにゃ~。
読了日:03月26日 著者:
小説版 ゴジラ-1.0 (集英社オレンジ文庫)の感想
映画は観てないけど、ゴジラだった。アメリカのコングと一緒にダッシュするゴジラのCM(こんなんゴジラちゃうわとむせび泣くゴジラヲタク)を観た後だと、よけいゴジラだなぁという気持ちに。ただ、ほんと「人間ドラマ」でもあった。それにしても、ゴジラコンテンツは何度目かの成功を収めてるのに、ガメラはどうした。ネトフリ以来何の音沙汰もないではないか。
読了日:03月24日 著者:山崎 貴
99.9-刑事専門弁護士- THE MOVIE (扶桑社文庫)の感想
何の前情報もなくこの本を手に取った人は戸惑うだろう。「あんたたち誰なん?」と。もちろんそんな初見さんをターゲットにしてないからこれはこれで成り立つのだろうが。映画は観てるけど、あのテンポの良さや小ネタの豊富さがかき消されてて「あ…うん…そうなんだけどね」って気になった。
読了日:03月23日 著者:映画脚本・三浦駿斗,ノベライズ・百瀬しのぶ
トラップ・ハンター 憑依作家 雨宮縁(祥伝社文庫な25-4) (祥伝社文庫 な 25-4)の感想
縁と庵堂の真意がわかり真壁が奮起。チーム縁が起動し始めたのかな~。竹田さんが結構好き。『処刑山』かよ!なシーンが挟み込まれてて笑っちゃった。
読了日:03月22日 著者:内藤了
([ん]1-15)夜更けのおつまみ (ポプラ文庫 ん 1-15)の感想
拙者、下戸故お酒は嗜まぬのだが、映画観る時のお供にええやんけ!と言うものが結構あって良き良き。毎度毎度かっぱえびせんやポンスケで血塗れグロ映画を観るのもそろそろマンネリじゃしな~。つか、食うなよ。
読了日:03月20日 著者:東山 彰良,吉川 トリコ ほか
怖いトモダチの感想
カリスマエッセイストでサロンの主催者ルミンに対しての16人の人物評。そもそも「しあわせ」「ハッピー」なんてワードをほいほい出してくるような奴のこたぁハナから信用ならねぇですぜ、と言いたくなる。絶対アンタッチャブルな人やん。小説内のルミンのエッセイ(ブログ?)読んでて、サブイボが立ってしまった。あかんあかん、こないな人と関わったらあかん。先が気になって一気読み。文字も大きくて助かるわ~。
読了日:03月18日 著者:岡部えつ
ホーンテッド・キャンパス 黒い影が揺れる (角川ホラー文庫)の感想
森司も就職するんかー。だったらなおさら今のうちに距離を詰めていかねばならぬのではあるまいか?ホラー部分は、ほとんど怖くなく「自業自得でんがな」に尽きるかな。とにかく森司とこよみに関しては周囲も「ゆっくりでいいよ」みたいに言ってるけど。もういい加減、決着つけようぜ。でも終わるのは寂しいなぁ。( ゚д゚)ハッ!リュウネンシタラエエネン…土下座行脚も却下され、リュウネン。ほくそえむオカ研のメンバー。
読了日:03月17日 著者:櫛木 理宇
棘の家の感想
教師の娘がいじめが原因で自殺未遂。いじめの首謀者が殺され、被害者である教師一家が世間から加害者ちゃうんかと言う目で見られることに。「お前ら全員あほなん?」な行動に頭がくらくらしちゃった。猪突猛進の父親もアレなら、この切羽詰まった時期に何やらかしとんねんな母親もアレ。丸く収まったかのように見えて、ここから荊の道ですがな…と言うテーマを含ませたタイトルってこと?
読了日:03月16日 著者:中山 七里
夫よ、死んでくれないかの感想
机の上に置いといたら旦那が「ええええ?」って顔をしていた。安心してください、KILLしたりしませんから。大学時代の仲良し3人組(ヲイヲイ、あんたたちいくつなのよ…)が、あたふたするストーリー。妻が「夫死ねや」と思ってるのと同じくらい夫も「嫁死ねや」って思ってるかもしれへんな~とは思った。
読了日:03月14日 著者:丸山 正樹
([ん]1-5)明日町こんぺいとう商店街2 (ポプラ文庫 ん 1-5)の感想
前作が良かったので。個人的には吉川さん以外知らない作家さんばかり。でも、とても良かった。「台湾茶『淡月』」は原ちゃんがまたこの店に来てくれたらいいのにと思ってしまった。どの作品もほろ苦い部分があっても、優しさや情を感じられるところが善き。最初の落語調のだけは、ちょっとダメでした。
読了日:03月12日 著者:藤谷 治・あさの ますみ,安澄 加奈・加藤 千恵,吉川 トリコ・大沼 紀子
バイバイ、サンタクロース 麻坂家の双子探偵の感想
かしこ系小学生とやさしさ系小学生の双子が、事件に介入して解決する短編集…と思って読んでたら、最後で「マジスカ」となってしまった。サンタクロースにさよならバイバイ。こどもの時間はもう終わる。ここからは人を貶め憎み自分すらも貶め憎む大人の時間。君の心にまだ残っているであろう善性が、君をよい方向に導くことを願って。
読了日:03月11日 著者:真門浩平
幸せの国殺人事件 (一般書)の感想
いつもの矢樹さんを期待して読むと、少々「え?」ってなるかも。中学生のミステリっぽい冒険譚。オンラインゲームにはあまり興味がないので、ふ~~ん、だった。中高生が読んだらどういう感想を抱くのかが気になる。
読了日:03月08日 著者:矢樹 純
新世代ミステリ作家探訪 旋風編の感想
紺野天龍さんは存じ上げませんでした。作家さんたちのきっかけとなったミステリは、東野圭吾さん、ゲーム、マンガってのに世代を感じますね。そんな中での白井さん。私も『悪魔の手毬唄』サイコーだと思います。♪うち~のうらのせんざいにぃ~(TVver)今でも歌えますもの。何はともあれ、第一巻も読んでみたいなーと思っちゃいました。
読了日:03月07日 著者:浅倉秋成,五十嵐律人,櫻田智也,日部星花
灰色の家の感想
登場人物が多すぎるし、読んでて鬱々してくるし、主人公に魅力がなさぎだし…で苦戦。あまりに面白く無さ過ぎて逆にそれを逆手に取った「信用ならない書き手」路線なのかと勘繰ってしまった。派閥や人間関係や、そういうのが死ぬまで纏わりつくのがめんどくさい。『PLAN75』が救いの物語に思えるやないのん。
読了日:03月03日 著者:深木 章子
読書メーター
おススメ
●バイバイ、サンタクロース
●ホーンテッド・キャンパス
●怖いトモダチ
●少女が最後に見た蛍
『バイバイ~』
ラストの厭さがたまらん。
あの子がああいう目にあうのもウソンヌー!なら、
彼らがそうなるのもウソンヌー!
ハッピーエンドが好きな方は読まぬが吉。
『ホーンテッド~』
森司のあほあほに染まってきたのか、こよみちゃんまでおかしくなってる。
森司は就職するらしいけど、したらオカケンにしょっちゅう顔も出せないし、
このシリーズもそろそろ終了なのかな。
『おみおくりの作法』が元ネタですね、もあったり。
『怖いトモダチ』
ぼかぁ、こういう人とはお近づきになりたくないんだなァ。
ネットの世界にも「なぜこんな胡散臭い輩に心酔するのか?」と言う人がゴロゴロいるが。
自分にとって気持ちいいことを言ってくれる人は、「イイヒト」なんやな。
『少女が最後に見た蛍』
仲田シリーズの第四弾。
今までのを読んでなくても、これだけでも作品世界がわかる。
男社会の警察。
そこでいろいろ言われながらも「推理力」ではなく、「想像力」を働かせて真実に迫っていく仲田。
子供に焦点を当てたこのシリーズ、なかなかヘビーだけど好きです。
というわけで~~。
ブログそっちのけで映画と本と書類との格闘でござる。
初診日って言われても、
もともと目の病気で通院してるうちに白内障も発覚したから、
初診日や診断日なんてもうおぼえとらんわ!
おらの心を癒してくれたフラッシュとスパイディに感謝しかない。
今月も善き本に巡り合えますように。
『変な家2』借りて来たので、読むっぺ。
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