赦し(ネタバレ)~キャスティング大事~ | 映画でもどうどす?

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映画と読書の感想を気が向いたら書いてます。
どちらも、ホラーとミステリが多め。
ホラーなら悪魔よりゾンビや怨霊。
ミステリならイヤミス。

  ■あらすじ

 

 

●福田夏奈…同級生のJKを殺した加害者

●克…被害者のJKの父

●澄子…被害者JKの母

●直樹…澄子の再婚相手

 

娘を同級生に殺された克と澄子。

 

 

克はその事実に囚われ、飲んだくれの生活をしており、

澄子は直樹と再婚し新しい生活を始めていた。

 

 

両親のもとに、7年間服役していた犯人・夏奈の再審通知が届く。

 

 

克は犯人の夏奈が「減刑されるかもしれない」と思うと腹が立って腹が立って、離婚し今は新しい夫と再婚している澄子のもとへ押しかける。

 

 

克に押し切られて仕方なくと言う体を取り裁判の傍聴に参加する澄子。

 

 

夏奈は弁護士に「あの判決は量刑が重すぎたから減刑してもらう。その分の慰謝料も請求する」と言われていた。

 

 

裁判が始まる。

 

 

克はひたすら夏奈に憎悪を向けるが、

澄子は新しい生活があるから、そこまで真剣に取り組んでるわけではない。

直樹は裁判後、どんどん変化していく澄子に危機感と焦燥感を覚えていた。

 

 

この経過中、なんとなく克は澄子と肉体関係を持ったり。

…なんで???

ばかなん驚き???

 

 

裁判が進むに従い、

克、澄子、直樹の関係性が変化していく。

 

 

そして夏奈が娘をKILLした理由が判明する。

 

 

夏奈は家ではネグレクトされ学校でもいじめられていた。

いじめの主犯は克たちの娘。

夏奈は耐えきれず彼女をKILLしてしまった。

いまだにいじめの記憶は消えずうなされている夏奈。

 

 

それを聞いてもなお克は夏奈に憎しみをぶつけるが、

夏奈の家からもらった補償金で仕事もせず飲み歩いていたことも指摘され、

澄子は澄子で、自分の娘にそういう部分があったことに思い至ることもあり。

 

 

夏奈は減刑が決まる。

 

 

克が夏奈を見るのと同時に夏奈も克に向かって振り返る。

その時の表情に浮かんだものは何なのか。

 

 

克は判決を受け入れることにした。

裁判所を後にする克に、澄子は距離をとってついていくのだった。

 

 

■おしまい 

 

 

 

  ■感想

 

 

出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B0C61MZ7YC

 

 

 

結局澄子は克とよりを戻すの?

直樹とやり直すの?

どっちなんだ~~い!

 

 

克役の人の演技が(監督の指示なのかなんか知らんけど)ぼそぼそと抑揚のない喋りで、

「何言うてんのかわからんわ」

だったのがなー真顔タラー

 

 

澄子のMEGUMIと直樹のオリラジ藤森慎吾は、それなりによかったのに。

 

 

あ、監督さん外国の方なのか。

 

 

登場人物の誰にも共感できなくって。

克のダメさ。

澄子の身勝手さとヒス。

一番マシなのが直樹だけど、直樹もなんだかなー。

 

 

7年も刑を受けてて、今更のような後出しじゃんけんっぽく

「うち、オトンは失踪して。

オカンはネグレクトで、

学校ではそこの克さんと澄子さんの娘からひどいいじめを受けてて。

だから衝動的にKILLしちゃて…。

オカンももう死んでしもたから

娑婆に出ても行き場がない」

言い出されても…。

 

 

何で7年前に言わなかったの?

多くの皆様の疑問がそこに集中してるのもわかろうもん。

マダムですら「なぜ今言う」って思ったもん。

 

 

しかし乍ら、そんなことはさておいても、

夏奈役の松浦りょうさんの演技はすごくて。

 

 

全部諦めているようにも見えるし。

娑婆に未練があるようにも見えるし。

ひとつ言えるのは、

彼女は誰も信用してないし、

誰にも心を開いてないんやろうなーってこと。

弁護士の先生にすら心を開いてない。

 

 

言うことはきいてるけど。

 

 

熱と言うものがあまり感じられない夏奈。

能面やねん、能面。

そんな彼女が最後に見せた表情が、

いろんなものを含んでるようでちょっとコワイ。

ポスターやジャケットの顔です。

 

 

自分の可愛い娘がいじめの首謀者だった。

自分も夏奈の母親から慰謝料をむしり取って、その金で建設的なことは何もせず飲んだくれてた。

そんな思いが去来する克。

 

 

克はどんな思いで夏奈のあの表情を見たのか。

 

 

夏奈が「ニヤリ」と笑ったら映画の印象もまた変わるんやろうけど、

感情なさそうな顔故に、その裏にニヤリが見えてるみたいなのが善き。

 

 

『赦し』って言うより、

「お前も悪いけど、うちの子も悪かったから、

もうええわ~」という消極的解決にしか思えなかったけどね。

人生なんてそんなものさ。

 

 

 

映画の違和感。

●朝ごはんの目玉焼きすらフォークとナイフ

●なぜかバスローブ

●唐突な濡れ場

●ひげとボイン

 

 

この映画のテーマは。

もっと早く言ってよ~。

上矢印

これ!

 

 

ツッコミどころは多いし、

とにかく「克、お前何言うてんのかわからんわ」な展開ですが、

藤森慎吾さんのみみっちぃ男感が結構好きかも。

松浦りょうさんの薄幸顔が何とも言えない…。

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