■あらすじ
●窪司郎…精神科医的な…事故で足に障害
●窪花…司郎の娘、長女
●四井純…花と親しくなる少年
●窪月…司郎の娘、お面をつけている
●窪繭子…事故で植物状態になっていた
窪司郎は一家で遊園地に会った帰りに事故に巻き込まれた。
妻は植物状態、次女の月は顔に大きなケガ、司郎本人は足が不自由になっている。
長女の花だけが何事もなく無事だったが、花は自分だけが無事だったことで罪悪感のようなものを感じていた。
ある日、四井純と出会った花。
純も祖母と精神障害になった母との三人で暮らしており、お互いよく似た環境下の二人は徐々に距離を縮めていく。
純は母のこともあり、精神障害を持った人に強い関心を抱いていた。
自分の住む甲府市では、最近突如精神障害になる人が増えている…ような気がしないでもない。
その人たちは窪司郎の診療所に通ってた…?
実は純の母も通ってたんよ。
司郎の診療所兼自宅では多くのウサギが飼われている。
ウサギで癒し療法もするんだってさ。
小さなベル(鈴?)をリンリーンと鳴らし、目の前で∞マークのようなものを描き過去に逆行させるのが治療の前段階なんやて。
意識不明だった花の母が、意識を取り戻して退院、帰宅。
花はその人が母とはどうしても思えない。
「整形もしたし5年も寝込んでたら外見も変わるよ」父はそういうが、違和感バリバリやねんて。
しかし、母と花だけの秘密だったことを帰ってきた母が知っていたことから、漸く疑いを解く花。
母・繭子のお腹には新たな命が誕生。
目出度いことでござりますな。
やることやっとんねや←下衆な大人の発言は無視して下され
そのころ純は、実は事故で月は死んでいた…という事実を知ってしまう。
それは花も知ることとなり。
しかも純は、花の母が父の診療所に来ていた患者さんだというのだ。
ドウイウコトデスカ?
純の家に行った花は、そこで母親と同じように赤い眼で虚ろになっている純を見つける。
ここで謎が解明される。
司郎は、魂の入れ替えができる能力(?)を持ってはった。
月は赤の他人の子供。
虐待されていたところを救い出したその子供に月の魂を入れた。
花の母も同じ。
虐待をしていることを悩み相談に来ていた患者に、繭子の魂を入れた。
純の魂も純の母の魂も虐待を繰り返していたやつらの魂も、ウサギに入れたったわ。
うっさぴょーん
あ、あのへんなおっさんの行動は、うさぎだからかー。
なるほどー。
「家族を守って一緒に暮らすんだ」と笑顔で告げる司郎。
「何言うてはるん?」となる花。
窪家に忍び込んでいた純のおばあちゃんが司郎を襲う。
ばあちゃん隠密か
ばーちゃんを返り討ちにする司郎だが、狂乱した月に刺されてしまった。
司郎は「おばあさんをKILLしたことで罪悪感を感じた父が自殺した」と警察に言うんやで。
そう言い残し、繭子に抱かれながら死んでいった。
死ぬ前になんかしてはったようやけど
月日が流れ、花、月、繭子は穏やかに暮らしている。
傍らには司郎の忘れ形見が。
その赤子が、指で∞のマークを描いていたことに、まだ誰も気づいていない。
■おしまい
■感想
出典: (C)2022「この子は邪悪」製作委員会
この子は邪悪。
タイトルの意味よ。
邪悪なのは、生まれ出でし司郎の魂を得たこの赤子也哉。
待て。
じゃあ司郎は、自分の子供の魂を追い出して自分が居座ったわけ?
サイテーな奴やな
ホラーのようなサスペンスのような。
月子の目がぐるんぐるん廻転するシーンはホラー。
それまで存在が空気だった純のおばあちゃんが突如現れ司郎を襲うのは、唐突すぎてギャグ?だった。
想像していたのとは違う内容で、あ…そうなんや…ってなった。
ちな、想像してたのは
・サイコっぽく見える純がやらかしてくれる
・正常そうに見える花がやらかしてくれる
・ワケアリで異常やん、な月がやらかしてくれる
どれやろ?
話半ばで予想が悉く外れ「まさか、一番やってはいけないパターンのENDじゃねーだろーな」
そのENDでした。
(ノ∀`)アチャー
『ザ・チャイルド』みたいなのを予想したらあきません。
『魔少年』(森村誠一さんのやつね。荒木先生のとは違うっぺよ)でもない。
なんとなく
失敗した『グッドナイト・マミー』みたいな話…。
玉木宏が狂気の淵で正常化を願う司郎役をうまく演じてはった。
玉木宏劇場。
純役の大西流星くん(なにわ男子)も、磨けば光るかもよ。
「TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM 2017」準グランプリらしい。
TSUTAYA、なくなったから全然知らんかったわ。
この映画のテーマは。
家族一番大事!
家族第一主義!
言うてる人ほど
他人どうでもええ感が漂う…。
これ!
マダムみたいに初っ端から、
人間嫌い、付き合いたくねぇ…。
みたいな方が意外にまともなのやもしれぬって思っちった。
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