■あらすじ
●ティンヤ…12歳の少女、卵を孵したら
●アッリ…卵から生まれた謎生物
●ママ上…全世界に理想の家族を配信
●パパ上…だってしょうがないじゃないか
●テロ…ママ上の恋人、やもめ
理想の家族を毎日配信してるママ上。
美しい体操選手の娘は極上の宝物。
パパに似た弟のマティアスのことはちょっと蔑ろっぽい扱い。
ある日家の中にカラスが入ってきた。
理想の美しい家を破壊し尽くすカラス。
ママ上はティンヤが保護したカラスをKILL。
カラスを埋葬しようとするティンヤだが、まだ虫の息が残っていたカラスは耳障りな鳴き声を立てる。
思わず石で殴りつけKILLしたティンヤは、カラスの巣に残っていた卵を持ち帰り、自分の部屋で育てることに。
ママ上はティンヤに理想の娘を押し付けはるんよ。
おかげで友達も出来ず、
体操に失敗したら繰り返し練習させられ、
ティンヤはストレスを溜めていく。
彼女の救いは、育てている卵。
卵はどんどん大きくなり、ある日ついに孵化
中から現れた化け物にティンヤは恐怖を感じるが、次第に恐怖は愛情へと変わっていく。
家族に隠れてアッリと名付けたその子を育てるティンヤ。
アッリはティンヤのマイナスの感情を受け取ることが出来る。
(その逆も可能)
ティンヤが邪魔に思った隣の家のわんこ、
体操のライバル等々を次々襲撃。
アッリは次第に鳥の形状から人の形状へと変移を遂げて行く。
人の形状=ティンヤそっくりに。
ママ上は恋人テロに夢中で、ティンヤを連れてテロんちにお泊り。
反抗できずしぶしぶ連れられて行ったティンヤだがテロのおおらかさに少し救われたり。
だがティンヤの部屋にいるアッリを見つけてちょっぴり衝撃を受けるテロ
ティンヤが体操の大会に出ているときにアッリはテロの赤ん坊を殺そうとする。
感応しあっているティンヤとアッリなので、アッリの犯行を未然に防ぐためティンヤは二段平行棒からわざと転落。
手をケガするが、そのおかげでアッリの手にも痛みと衝撃が伝わり赤ん坊殺害は未遂に終わった。
だが、その一件はテロの知るところに…。
ママ上はティンヤが無様な姿を見せたことでご立腹。
おまけに帰ったらテロから別れを切り出される。
怒りを抑制できないママ上
ぷんすかしながら自分の家に戻り、なんやかんやあってアッリの存在を知るところに。
ママ上はアッリをKILLしようとするが、凶器の包丁はアッリではなくティンヤの胸に深々と突き刺さる。
ティンヤは死亡。
その際の衝撃でアッリも意識を失うが、ふたたび意識を取り戻したアッリは、今度こそ本物のティンヤと瓜二つの美少女になっていた。
娘をKILLしたことで取り乱していたママ上がアッリに向ける視線。
それは、恐怖なのか。
あるいは、こいつを使ってまた理想の家族を映し出そうという思惑なのか。
■おしまい
■感想
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B0B5G83DHW
美しいママ上と娘。
毒親ママ上は理想の家族、理想の家庭を世界配信。
他人の幸せを見せつけられて喜ぶ奇特な…善良な人って多いのか、ママ上はそこそこのアクセス数を持ってはるみたい。
そうしてママ上の理想の娘に仕立て上げられたティンヤの苦悩が痛々しい。
もうそろそろ反抗期。
「うっせーんだよ、ババァ、人をネタにして家族ごっこすんなや」
積み木崩し(古い)になってもええんやで、お嬢ちゃん。
ティンヤの弟がむっちゃ微妙な線で小憎たらしい。
憎いほどではないけど、うざい。
そして、こいつを生かしといたら自分の立場が危うくなるとアッリが認識する程度にイッチョカミ。
気持ちの悪い粘液質のものを滴らせる、不気味なチョコボ・アッリがどんどん美しい少女に代わっていく様。
「いや~、かいらしなりはって」
より
「キモチワルイヨ…」が先立つ変移。
なんせアッリの餌はティンヤの嘔吐物(鳥ですから)なんやもん。
ママ上は自分のことにしか興味がない。
自分をいかに上位に見せるかが一番の関心ごと。
弟はママに可愛がられる姉が憎い。
パパ上はやさしい無関心。
ティンヤが一人感情を揺さぶられながら生きている。
カラスの巣にあった卵は、いったい誰が産んだものなんや。
いろいろツッコミどころはあるけど、
面白かったです。
ラストのママ上の表情が…!
この映画のテーマは。
嘴をぽろぽろ落とすな!
これ!
ティンヤ役の女の子がむっちゃ美少女で可愛い!
この子を不幸にせんといたって、という気持ちになる映画。
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