■あらすじ
●ニム…祈祷師。
●ノイ…ニムの姉。
●ミン…ノイの娘、若くてきれい。
●サンティ…強力な霊能力者。
タイの田舎に取材クルーがやってくる。
この村で古くから信仰されている女神・バヤンの「よりしろ」であるニムを取材に来たのだ。
ノイの旦那さんのお葬式に向かうニムと取材クルー。
ニムは「ノイの夫の家系は男が早死にする家で、つい先日も長男のマックを亡くしたばかり」だと教えてくれる。
葬式の後、来訪者たちが集まってわちゃわちゃしてたら、
いきなりミンが暴言マスターに。
ニムはミンが盲目の老婆からじっと見つめられている現場を見てしまう。
老婆は翌日シボンヌ
不穏になってきたぞーん。
ミンは突然生理が始まったり腹が痛くなったり頭痛がひどかったり体調が悪化。
それでも儀式は執り行われ、
カメラマンたちも儀式の一部始終を撮るため行動を共に。
儀式の途中で家で留守番してたノイの兄の妻が
ミンを封印してる部屋から我が子の鳴き声が聞こえると言い出し封印を解いてしまった。
ミンは兄の妻と護衛してたサンティの弟子を惨殺。
赤ん坊を生きたまま喰ってしまう。
そこにいた取材クルーも…。
一方儀式会場。
一旦ミンからノイに悪霊を取り憑かせ、
壺の中に悪霊を吐き出させて封印…という流れだったのに、サンティは失敗。
壺を持って投身自殺。
おろおろするばかりの弟子たちにノイは満面の笑みで言う。
「バヤンが取り憑いた」と。
ノイを中心に儀式を遂行しようとするが、
サンティの弟子が錯乱。
クルーたちを襲い始める。
弟子たちに生きたまま喰らわれていくクルーたち。
そこにミンが現れ「あたしが撮ってあげる」とカメラを取り上げる。
映ったのは喰われて内臓を露出させながら逃げるクルーの姿。
カメラは放り出され、クルーたちの絶叫が響き渡る。
ミンはノイにガソリンをぶっかけ、生きたまま焼き殺す。
血みどろの惨劇は終焉を迎えた。
全滅END。
ヤサンティア家に対する復讐は終わったのだろうか。
全てが終わった後。
儀式の前に取材されたニムが
「マジかよ」
なことを言ってたのが発覚して…。
■おしまい
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■感想
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モキュメンタリーだし。
『REC』とは違うアジアンテイストですごく面白かったよ!
「R-18」規制がかかるのもやむなしかな。
グロはそこまでじゃないです。
ラストの怒涛の襲撃シーンもカメラ越しなので標本室の内臓みたいだったし。
ただ、人道的にどやねん!が多かった。
犬好きな人は観ちゃダメ!子供好きな人も観ちゃダメ!
ペットのラッキーを鍋で茹でて食べるとか。
はっきりした映像が映ってないから余計ラッキーの悲鳴がね。
悪霊も、毛は毟って食べるんだ…と要らんところに納得。
あらすじかなり端折ってるんですが、それでもこの量。
全部が細かい伏線みたいで書ききれないっぺ。
バヤンという精霊そのものが、善なのか悪なのかがわかってないんよ。
観た人に委ねます~的な?
ノイの夫の家系は、やりたい放題の暴君輩出で子孫もとんでもねぇノン・モラルな奴らたち。
ノイ自身もかつて「バヤンの伝承」をブッチこいて自分の妹ニムにその責を擦り付けた。
そのノイは今、マーケットで御禁制の犬肉を売ってる…。
そういう負の素因を持ってる親たちから生まれたのがミン。
…ってことはわかった。
精霊、祈祷師、悪霊、親の因果が子に報い…。
若くて美しいミンがどんどん豹変していく姿。
ラストの阿鼻叫喚。
「あんたそんなこと言いはるん?」なEND。
アジアンホラーの超一級品だと思う。
マダムは。
彩度を落とした画面作りも良いし、ミン以外が全然イけてない人たちばかりなのもいい。
特にノイとニムのお兄ちゃん。
あんな歯抜けマンになんで若い嫁が来たのか。
いろいろ闇を感じる…
この映画のテーマは。
身近にいる精霊。
身近にいる悪霊。
身近にいる祈祷師。
身近にある憑依。
禍々しい。
これ!
人によってはとても不快に感じるかもしれません。
万人にお勧めはしませんが、
マダムはこういうの大好物!
不穏で不快で後味悪い。
興味のあるかたはぜひとも。
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