ビバリウム(ネタバレ)~それが託された~ | 映画でもどうどす?

映画でもどうどす?

映画と読書の感想を気が向いたら書いてます。
どちらも、ホラーとミステリが多め。
ホラーなら悪魔よりゾンビや怨霊。
ミステリならイヤミス。

  ■あらすじ

 

 

●ジェマ…彼氏と新居に住みたい

●トム…ジェマの彼氏

●マーティン…不動産屋

●子供…送り付けられた「それ」

 

 

小学校教師のジェマは恋人のトムと一緒に不動産屋へ。

そこでにこやかで社交的で押しの強いマーティンに、

「ええ物件があるんですわ」

と案内されてしまう。

 

 

同じような家がズラーーーーーーっと立ち並ぶ、

『ヨンダー』。

 

 

ここで一軒の家を内覧してたらマーティン消えよった。

待ってても現れず。

 

 

業を煮やした二人が

「帰ろ、帰ろ」

言うて出て行こうとしてもこの『ヨンダー』から出られへん。

どんなに車を走らせても元の場所、

9番の家

に戻ってきてしまうねん。

 

 

ジェマとトムの9番の家に食料や生活必需品が届き始め、

とうとう赤ん坊まで届いてしまった。

赤子の宅急便ポーンびっくりマーク

 

 

要らんからKILLしよか、ともできず。

ふたりは赤ん坊を育てながらヨンダ―を脱出する道はないかを探るのだが、

出られへん。

 

 

赤ん坊はなぜか急に育ち子供になる。

ジェンダーとトムの営みをのぞき見したり、

テレビに映る謎画面を見入ったり、

気に入らない事態が生じると、

「ギィィィィィェェェェェーーー」とチビ丸か!言うような奇声を挙げたり、

厄介なこと極まりない。

 

 

ジェマとトムの仲にも亀裂が入り始めるハートブレイク

 

 

トムは庭を掘りはじめた。

毎日毎日1日中穴掘り、穴の中で寝るくらいに。

 

 

そのうち子供は青年になってまいよった驚き!!

 

 

子供だからまだしも許される奇異も、

青年になったら不気味なだけ。

子供だからまだ「たとえ人間じゃなくても育てないと」と言う気にもなろうけど(ならんかちょっと不満

青年になったら、もう「異物」以外の何物でもないわけよ。

 

 

キモいし怖いし邪魔だし嵩高いしネガティブ

 

 

トムはそのうち体調を悪化させ、掘った穴の中に人の遺体らしきものを見つけたところでシボンヌ。

そのトムを死体袋に入れ、穴の中に放り込む青年。

 

 

「あんた、仮にもお父ちゃんになんてことしてるん!」

 

 

怒ったジェマは青年を背後から襲いはる。

負傷した青年は家の地下に逃げるが、そこはもう迷宮。

ヨンダーの町の地下は、邪悪なものの住処になってるん?

 

 

追いかけて追いかけて追いつけなかったジェマ。

気がつけばまた9番の家に戻ってる。

そこでジェマは倒れてしまう。

 

 

青年に死体袋に入れられ、トムが落とされた穴倉に落とされるジェマ。

 

 

穴は元通りにきれいな芝生の庭になった。

 

 

青年はガス欠で動けなかったジェマたちの車に給油し、

ヨンダーの町を出ていく。

着いたところはあの不動産屋。

 

 

マーティンは死亡しており、

青年がマーティンに成り代わって不動産屋の営業を始める。

 

 

そこに家をさがす若いカップルがやってきた。

青年は愛想よく彼らの相手を始めるのだった。

 

 

■おしまい 

 

 

 

  ■感想

 

 

出典 https://www.amazon.co.jp/dp/B095NG9CNY

 

 

映画冒頭。

カッコウの雛が巣にいる卵やほかの雛を、

「うんしょこどっこいしょ」

とヨジヨジしながら巣の外に落とすシーンが結構衝撃。

 

 

ジェマが上手いこと話を持って行って、

「誰かに会ったことある?どんなひとやった?」と言うた時に、

異形のナニカに姿を変える子供を見て、

ぎゃわ滝汗びっくりマークってなることからも、

人間じゃないってことがわかるやん?

 

 

もしも。

もしもよ。

ここで「こいつら人間じゃねぇ」って理解して、

子供をKILLしたらどうなるんやろう。

 

 

ヨンダーの町から逃げられないことに変わりはなく食料物資の調達も停止されちゃうのかな。

死活問題。

だとしたら、育てるしかないよね。

 

 

トムがどんどんおかしくなっていくのは(精神的にも肉体的にも)観てて辛かった。

地面に埋められていた「あれ」で、ラストは予想出来るものの、イヤな感じ。

 

 

カッコウは「これ自分の子供やさかい」と信じてて、ひなが自分より大きくなってもえさを与えてる。

トムとジェマは「こいつ、うちらの子ちゃうやん!」とわかってるのに育てなくちゃいけない。

 

 

敵さんは1年しか命がないから、子育てをするより子育てしてくれる番(ツガイ)を誘拐した方がええと言う判断をしたんか。

種として。

あんな大掛かりな設備こしらえるんなら、自分たちで子育てした方が楽ちやうかと思うけど…。

 

 

トムやジェマの様な善良な人間じゃなく、

昨今のニュースに出てくる、

子供を虐待してKILLしてしまうような暴力的な親を誘拐したらどうなるんや?

与えられる子供みんなシにはるで。

はわわ~地球人の救世主さんになるってことですかぁ?

 

 

どっちを向いてもヨンダー。

どこまで行ってもヨンダー。

 

 

この映画のテーマは。
托卵するならするで、
もっとおいしいものを寄越すなり、
楽しい娯楽をよこすなりしろや!
そら、穴も掘りたくなるわ!
上矢印
これ!
 
 
ここまで子供が可愛くなくて、
腹立たしくて、
庇護欲を掻き立てられないのもすごいと思いました。
ポチスター

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