■あらすじ
●アンソニー…新進気鋭の芸術家
●ブリアンナ…アンソニーの恋人
●シャーマン…かぎ爪のホームレス
●ウィリアム…子供のころシャーマンに襲われかけた
●キャンディマン…名前を5回呼ぶと来てくれはる
1970年代後半。
低所得者層向けの公営住宅、カブリーニ・グリーン。
ここに住むウィリアムはランドリーでシャーマンに出会うが、彼が悲鳴を上げたため警官たちが駆け付けた…。
その低所得者向けの集合住宅も取り壊され、今ではすっかりオサレで富裕層向けの高級住宅になっている。
芸術家のアンソニーと彼女のブリアンナはここで暮らしてる。
ある日ブリアンナの弟が遊びに来て「キャンディマン」の都市伝説を教えてくれた。
「昔ここにヘレンと言う女性がおって、彼女はある日狂乱して人を殺めて行き、しまいには赤ん坊を誘拐しはった。
赤ん坊は住民によって救出されたが、ヘレンは焼死したんやって」
ちょっとスランプ気味のアンソニーはこの都市伝説が気になり、廃墟になってるカブリーニ・グリーンをうろついてたら蜂に刺されてしもうたわ
そんな時ウィリアムに声をかけられた。
あの頃子供だったウィリアムもすっかり成長して、今ではランドリー店の店長に。
アンソニーはウィリアムから、シャーマンについていろいろ教えてもらい、ついでにキャンディマンのことも聞いちゃった。
曰く。
シャーマンは子どもに飴ちゃんを配る男だったが、飴ちゃんにカミソリが仕込まれる事件が起きた。
警察はシャーマンをKILLしちゃったが、シャーマンが死んだ後も飴ちゃんカミソリ事件は起きていた。
シャーマンは冤罪?
警察はこの不祥事をもみ消す為、公営住宅を壊して新しいオサレ住宅を建てはったらしいよ。
「鏡に向かって5回名前を呼ぶと、かぎ爪の奴が現れてKILLしていきよる」
そこで何かを感じ取ったアンソニーは作品を作り上げたん。
おまけに鏡に向かって「キャンディマン」って5回言うたん。
でもその時は特別何も起きなかった。
アンソニーの作品は「名前を呼んでみそ?」。
解説ではご丁寧にキャンディマンのことも書かれてた。
面白半分で名前を呼ぶ方々は、皆さんご成仏。
アンソニーの作品は一躍話題になるものの、好意的な取り上げられ方じゃないし。
アンソニーは心をどんどんやられていくし。
ブリアンナもさすがについていけへんと音を上げちゃうし。
蜂に刺されたところはどんどん悪化していくし。
そんな時衝撃の事実が母からもたらされる。
ヘレンに誘拐された赤ん坊は、実はアンソニーだったのだ。
アンソニーはキャンディマンの系譜に組み込まれた男。
ウィリアムはアンソニーに、
「キャンディマンは白人に虐げられた黒人の怨嗟が受け継がれていくもの」
的なことを伝えた。
アンソニーはぶつぶつが身体中に広がりエライことになっていく。
ブリアンナはウィリアムに誘拐されてしまう。
そこで、人としての感情も失っているかのようなアンソニーに会いショック。
しかもアンソニーがウィリアムによって腕を切断され、そこにかぎ爪を突き刺され、どんどんキャンディマンに代わっていく過程を見せられちゃうじゃない。
イヤァァーー
あんた、アンソニーをキャンディマンにする気なんか?
何とか逃走したブリアンナ。
ウイリアムにKILLされそうになるが、窮鼠猫を噛む。
逆にウィリアムをKILLしてしまう
駆け付けた警官に射殺されたアンソニー←気の毒
ブリアンナも警察に捕まり「正直に言わないとあんたも共犯で逮捕しちゃうぞ」と脅されちゃった。
ブリアンナは「正直に話すから鏡を見せて」と言い、
キャンディマンを5回唱える。
すると地獄からよみがえったアンソニー@キャンディマンが、そこら中にいる警官をミナゴロシング。
ニューヒーロ?の誕生。
■おしまい
■感想
多分、初代を見ておいた方がわかりやすいと思います。
全く記憶にないんだけど、蜂ブンブンは覚えてるのよ。
なぜかしらん。
前作の完全な続編。
ティーン向けのポップコーン映画かと思ったら、
黒人差別が根底にある重い話でした。
ジョーダン・ピールだし。
美術館でいちゃつくカポーがKILLされるシーンは美しかったです。
JK軍団が鏡の前で「キャンディマン」を唱えたらKILLされていくシーン。
彼女たちはいじめっ子。
いじめられっ子がトイレの中で異変に気付く。
悲鳴。
流血。
鏡に飛ぶ血飛沫と、やって来る蜂。
耳と目をふさぎ惨劇から逃れるJK。
このあたりの流れと作りはすごく好き
ホラーを期待したら「あれ?」ってなるのかも。
アンソニーがどんどん狂気に駆られていく様が気持ち悪かった。
ありがちな鏡の向こうに誰かがいる…から、どんどん精神がヤバくなっていき、見かけもヤバくなっていく。
ぶつぶつ恐怖症(トライポフォビア)の方は観ない方がいいですよ。
アンソニーの全身に蜂の巣のようなぶつぶつが出来ていくの。
影絵で「かしらかしらご存じかしら」とキャンディマンの流れを紹介してくれるので助かりました。
全体的にテーマ色の強いオサレな仕上がり。
そして社会派。
ホラー度数はそこまで高くないので、ホラー苦手でも大丈夫です。
つか苦手な方にこそ観ていただきたいかも。
あ、ミリのグロもダメな方は気を付けて
この映画のテーマは。
アジアジンイツモハミゴ。
これ!
さぁ、ハロウィンキルズも観なくちゃ。
その前にマリグナントよぅ!
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