『沸点桜(ボイルドフラワー)』【読書感想】と素晴らしきジャパニーズ | 映画でもどうどす?

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海外に自慢できる日本の名所は?

 

 

京都。

奈良。

 

 

でもジャパニーズの良さは、

その辺の田舎の川沿いの散歩道にも、

四季折々の花が咲いており、

春には桜が満開で。

 

 

桜の花が散っても葉桜もまた美しく。

 

 

葉桜の季節に君を想うということが理解できるのもジャパニーズの民人なればこそかな?

 

 

と言うわけで桜繋がりで。

 

 

『沸点桜(ボイルドフラワー)』

上矢印

読みました。

 

 

 

 

 

社会の低層で生きている二人の女性。

反社の雇われ回収者になってるコウ

身体を売って暮らしてる未成年のユコ

 

コウはHIVの感染者。

 

ある日、ひょんなことから裏社会のいざこざに巻き込まれた二人は、必然的に身を隠して生きていく逃避行生活に追い込まれる。

 

姉妹と偽り、団地で暮らし始めるコウとユコ。

 

細心の注意を払いながら、

穏やかに暮らしていた二人。

 

だが、その平穏な暮らしも長くは続かなかった。

 

進行するコウのHIV。

妊娠が判明したユコ。

何より組織は二人を泳がせていただけだった。

 

どうする、コウ。

どうなる、ユコ。

 

 

 

 

『リズム・マム・キル』が非常に面白かったので、こちらも読んでみました。

 

 

 

 

 

 

正反対の性格のコウとユコ。

最初は成り行き上厄介なお荷物を変えてしまったと後悔していたコウがユコを守ろうとしていく姿に。

単なる下半身の緩い美人だと思っていたら、なかなか頭もよく性格も良いユコの健気さに。

「が…がんばれにっこりグリーンハーツ

なんて思わず応援してる自分がいて。

 

 

確かに色々粗もある作品なんですよ。

ただ、そこを差っ引いてもすごかった。

 

 

まず、コウとユコのキャラが良い。

どちらもが抱えている過去は、深くて真っ黒。

 

 

特にユコは、なまじっか美貌があり男の目を引くがゆえにとんでもない目に合っています。

 

 

だからこそ、

ラストの話の流れに号泣。

 

 

淡々とただ事実が描かれるだけのラスト。

コウとユコに縁のあった心善き方々。

決してハッピーエンドではないのに、

なんですか、この爽快感は爆笑キューン

タイトルの妙に唸る!

 

 

ユコちゃんがもうめちゃくちゃ愛おしいチュー愛

コウがめちゃくちゃかっこいいニコニコハートのバルーン

縁と良識のある方々が…。

ウッウッウッ泣くうさぎ(ナケルー)

 

 

親がきちんとしてて、

普通の暮らしをしていれば…。

コウもユコも平和な女子生活を送っていただろうに。

 

 

かなりえぐい表現もあるので、

世界の穢れたものなんか見たくないし知りたくない。

ほんわかしたものだけを眺めていたい…って方は手出しせぬ方が良いです。

 

 

ハードボイルドではなく、

ボイルドフラワー。

 

 

二人の生きざまを目に焼き付けよ!

 

 

マダム的にはユコちゃんが…なシーンで、

「召還!

伽耶子さん召還物申す

男どもをメタメタのギッタギタにしてくだされ!

貞子もカムヒヤーびっくりマーク

って気分になりましたよ。

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