フロッグ(ネタバレ) | 映画でもどうどす?

映画でもどうどす?

映画と読書の感想を気が向いたら書いてます。
どちらも、ホラーとミステリが多め。
ホラーなら悪魔よりゾンビや怨霊。
ミステリならイヤミス。

  あらすじ

 

 

注!

ネタバレを知らない方が楽しめます。

長文注意!

 

 

 

前半

 

 

森林の中を自転車で疾走する少年。

何かに引っかかったようにびよーんと跳ね上げられ、彼はそのまま行方不明になった。

 

 

少年行方不明事件を担当する刑事グレッグと同僚のスピッツ。

 

 

かつてこの町では、子供の連続誘拐殺害事件が起きていた。

その時の担当刑事がグレッグとスピッツ。

犯人は捕まったが、この行方不明事件に関係はあるのだろうか?

 

 

 

 

グレッグの家庭は妻のジャッキーの浮気で崩壊寸前。

 

 

息子のコナーは母親に怒りをダイレクトアタック。

息子を諫めるグレッグだがその心中にはドロドロした憤怒が溜まりまくってる。

スマホを窓に投げつけてガラス割リーノ。

ものに当たらんといたってガーン

 

 

ある日ジャッキーが家に帰ると、家人は留守にしてたはずなのにガラス修理の人が家の中にいてはるやん。

「娘さんが家に入れてくれましたわ」

ガラス修理屋はそういうが、

家に娘なんかおらへん。

 

 

おかしなことが起こり始める。

 

 

テレビが勝手についたり、レコードが勝手に鳴り出したり。

グレッグはクローゼットに閉じ込められ、

ジャッキーは息子の部屋のベッド下に変なカエルのお面が落ちてるのを見つけたり。

 

 

 

 

行方不明の子は見つからへん。

以前に子供を誘拐してた犯人は捕まって監獄にいるから、あいつの犯行ではないはずや。

かつて犯人に遭遇しながら助かった犠牲者を訪ねると、彼は事件のショックで家から出られなくなってはった。

おまけにグレッグとスピッツが事件のことを聞くとパニックにえーん

 

 

ジャッキーのもとに、別れた不倫相手・トッドが現れた。

しつこく口説くトッドの頭部に、二階から落下してきたマグカップが直撃アセアセ

ジャッキーはトッドをとりあえず地下に連れていき、息子を学校に送るが、ジャッキーが家に帰るとトッドは何者かにKILLされとった。

 

 

ハワワワワゲロー!!

となったジャッキーはグレッグに相談。

コナーがやらかしたと思ってるジャッキーは、グレッグとともにトッドの遺体を森に埋めることにする。

 

 

そのころコナーに「フロッキングを知っているか」と言うメッセが届いた。

なんじゃそりゃと検索してるコナーは何者かに襲われぐるぐる巻きでバスタブに放置されちゃう。

 

 

コナーを病院に連れていくジャッキー。

グレッグは、家の中にいる不審なものには原因があるはずと、銃を手に家を捜索。

グレッグの背後にはカエルマスクが斧を振りかぶって立っていた。

 

 

 

 

以下ネタバレ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後半

 

 

フロッキング、それは赤の他人の家に入り込み隠れて生活をしながら家を渡り歩くこと。

そんなフロッキング生活をネットで配信してるミンディ

 

 

グレッグの屋敷に入り込んだミンディと相棒のアレックは、豪邸隠れライフを楽しむ。

ガラス修理の人が来たときはびっくりしたけど、ミンディが機転を利かせて対処した。

 

 

アレックはどんどん大胆になっていき、

家じゅうの家電を遠隔操作できるようにしたりするやん。

(テレビが勝手についたりするのはこれ)

ミンディはハラハラ滝汗

 

 

やがてアレックはミンディに睡眠薬を飲ませ、独自行動をとり始める。

 

 

グレッグをクローゼットに閉じ込めたのも、

ベッドの下にカエルのお面をつけて潜り込んでたのもアレック。

 

 

アレックの行動に危機感を覚えたミンディ。

人のいないであろう地下室に忍び込んでいたミンディは、トッドが襲われてKILLされる現場を見てしまう。

トッドを撲殺したのはグレッグ。

 

 

またミンディは、グレッグが森の中の謎ハウスに子供を監禁していたことも知ってしまった。

 

 

昔誘拐された被害者が、恐れおののいたのは、

犯人が再び目の前に現れたから。

そう。

過去の誘拐事件の犯人もグレッグだったのだ。

 

 

全ての犯人はグレッグ。

知ってしまったミンディはグレッグに拉致されKILLされてしまう。

 

 

ヒントはあちこちに落ちていた。

 

 

アレックはグレッグを襲い、ついにKILLする。

だが、そこに駆け付けた同僚のスピッツに撃たれてしまった。

 

 

アレックが発した「スピッツ刑事?」の一言でスピッツは「あんた、わしの知り合い?」と訝しむ。

 

 

スピッツがあちこちを捜索すると出るわ出るわ「グレッグが諸悪の根源説」の証拠がザックザックでてきよる。

グレッグに監禁されてた子たちも救出された。

 

 

大騒ぎになっている現場。

病院から帰ってきたジャッキーとコナーは何が何だかわからない。

 

 

 

 

スピッツに撃たれ病院に搬送されるアレックはかつて、誘拐犯に声をかけられたときのことを思い出していた。

犠牲になり外に出られなくなったあの被害者(=彼の友人)と一緒に遊んでいた、ただそれだけなのに。

彼に声をかけられたばかりに運命を狂わされてしまった少年たち。

アレックの顔に浮かんでいたものは、復讐をやり遂げた爽快感なのか、それとも……。

 

 

 

おしまい 

 

 

 

 

 

 

 

  感想

 

 

 

 

ギスギスしてる陰鬱なファミリーのシーンが重い。

不倫したママ上に攻撃的な息子。

息子を諫めるが内心むかっ腹が立ってる父親。

自分が悪いのはわかってるけど家族も愛してるねんで?な母親。

 

 

そんなご家庭の日常に入り込んでくる違和感。

 

 

サスペンスホラーっぽいタッチで進む、グレッグ一家の視点で見える前半。

種明かしの後半。

 

 

 

 

もうね、マダムの大好物ですやん。

 

 

若干、タルイ部分もございます。

え?何それ、な部分もございます・

が!そんなこといいんです。

完璧を求めてつまらなくなるより未完な部分があってもオモチロイ方が我は好き也。

 

 

例えば屋根に置いてあるコップ。

息子が隠れてタバコ吸うてると思うてたら…。

 

 

細かな伏線がいくつもちりばめられていて、それが「そうやったんか」となっていく爽快感。

全然爽快な話ちゃうねんけどな。

 

 

寛大で有能だと思ってたパパ上の裏の顔。

 

 

自分の子供が行方不明になったご婦人が情報を聞きに来て、

ジャッキーが「うちの旦那に任しときんしゃい」ドヤァ真顔キラキラ

後から考えたらむっちゃ、アレチーン

 

 

前半に蒔かれた種が後半に結実する。

 

 

 

 

ミンディがとても気の毒で。

もちろん、他人の家に入り込むなんてアカンことやけど、殺されるほどのアカンことか?と問われたら、そんなことないわ~とみんな言うと思うの。

 

 

つか、隠れられるほどの大豪邸すげぇ。

 

 

そして何より気の毒なのは、コナー。

不倫して浮気した母親に対してあれほどの怒りを抱えたコナーは、子供を誘拐してもてあそび惨殺していた父親をどう思うんやろう。

彼の心はズタズタになってしまうやんな。

 

 

 

 

この映画のテーマは。

物事は、

見方を変えれば別の話が浮かび上がってくる。

上矢印

これ

 

 

回りくどい話や、どんでん返しやら、そういうのは好きじゃないって方は観なくていいです。

ミステリファンなら、観たら良きですよ。

『鑑定士と顔のない依頼人』やら『ピエロがお前を嘲笑う』が好きならぜひ。

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